【公式】『汝の敵を愛せよ』神を信じる牧師は息子を奪った犯人を許すことができるのか…
2022/1/7更新
今回はコミックフェスタで配信中の青年コミック、『汝の敵を愛せよ』をご紹介します。著者は9太郎先生です。
敬虔な牧師である宮代義人(みやしろ よしと)は神の教えに従い、家族と接してきました。喧嘩をして帰ってきた息子の晴樹(はるき)に対して、義人は「汝の敵を愛せ」と教えを説きます。しかし、晴樹は反発して家から飛び出してしまいました。その後、晴樹は事件に巻きこまれて、行方不明になってしまうのでした…。
それでは、あらすじとともに作品をご紹介していきます。
紹介作品
- 汝の敵を愛せよ
- 俺は愛せない…自分の息子を殺した犯人の娘なんて…。被害者の両親と加害者の子供が養子縁組で…一つの家族になんてなれるのか…
敬虔な牧師
敬虔な牧師である義人は神を信じ、神の教えに従い生きてきました。今日も義人は家の庭に建てた教会で神に祈りを捧げます。「私は神とかそういう類のもの信じちゃいませんけどね」一方、義人の妻である詩織(しおり)は神のことを信じていませんでした。
「相変わらず詩織さんは手厳しい。仮にも夫が聖職者なんだからもう少し理解があっても…」「私は神より家の家事を手伝う人を必要とします」詩織は笑顔を浮かべながら、義人に小言を言います。「ごめんよ、手伝うって…」義人は詩織には逆らえませんでした。
メギドの火
義人の住む富丘町では「メギドの火」による事件が発生していました。大きな十字架に人間を磔にして火あぶりにするという残酷な犯行が、今月だけで4件も行われていたのです。(早く…この罪人に裁きを!)義人は事件のニュースを聞いて険しい表情を見せます。
「この街に犯人がいるなんて…怖いよ…」次男の栄也(えりや)が怖がっていたので、義人は「大丈夫だ栄也!毎日私が神に祈る限り、お前たち子供に魔の手が忍び寄ることはない」と勇気づけました。
汝の敵を愛せ
長男の晴樹が顔に傷を負って帰ってきました。「あいつら…俺が補欠だからってバカにしてきやがったんだ…!」晴樹は自分から手を出したわけではなく、取っ組み合いになった流れで相手を殴ったと事情を話します。
「私はハルが部活頑張ってるのはよく知ってる。大丈夫、あなたは悪くないから」詩織は晴樹を庇いました。「侮辱されて許せない気持ちはわかる。だが暴力はダメだ」しかし、義人は晴樹に相手に謝るように言います。
義人は反発する晴樹に「いつも言ってるだろう?汝の敵を愛せ」と神の教えを説きます。「あなた何言ってるの!?ハルが被害者なのよ!?許せるわけないじゃない!?」詩織と義人の意見は対立して、2人は言い争いを始めてしまいました。
行方不明になった息子
「父さん…あんたにはうんざりなんだよ!」晴樹は怒りに満ちた表情で義人を睨みました。「いつもいつも正しい行いばかり…!何が神の教えだ!」晴樹は家から出ていこうとします。義人は晴樹を引き留めますが、晴樹は「父さんも同じ目に遭えば…そんなこと言えないに決まってる!」と言って家から飛び出してしまいました。
義人はいつか晴樹も教えをわかってくれると思っていましたが、晴樹は家に戻ってくることはありませんでした。家族総出で毎日探し回り、警察にも行方不明届を出しましたが、晴樹の行方は一向につかめません。
息子は事件に巻き込まれた!?
数日後、警察は血のついた晴樹の財布とスマホを河川敷で発見しました。警察は晴樹が「メギドの火」の事件に巻き込まれた可能性があると話します。晴樹は河川敷で暴行を受け拉致された可能性がありました。義人は、一刻も早く犯人を捕まえて欲しいと警察にお願いします。
「神よ!お願いします、息子の命をお救いください!私の命より大事な存在なんです!」義人は教会で晴樹の無事を願い、神に祈りを捧げました。
息子は発見されたが…
後日、警察から犯人を確保したと連絡が入ります。警察は犯人のアジトを発見し、犯人を追い詰めました。「皆さん…お勤めご苦労様です。しかし、私の任務は先ほど全て完了しました」と犯人は話し、持っていたナイフで自分の命を絶ってしまいます。
「それで…晴樹は?晴樹は…そこにいたんですか!!」義人が晴樹のことを確認すると、警察からは「発見はしました」とだけ伝えられました。義人と詩織は晴樹のもとに向かうのですが…。
今回ご紹介するのは、ここまでです。
晴樹が家を出るときに言った言葉が義人に重くのしかかりました。自分が晴樹と同じ立場になったとき、義人は教えの通りに犯人を許せるのでしょうか。義人がどういった決断をするのか、とても気になります。一方、「メギドの火」の犯人はなぜ残酷な犯行を繰り返したのでしょうか。犯人の目的も気になるところです。
晴樹は一体どうなってしまったのでしょうか!?続きが気になる方は、コミックフェスタで配信中の『汝の敵を愛せよ』を是非チェックしてみてください!
紹介作品
- 汝の敵を愛せよ
- 俺は愛せない…自分の息子を殺した犯人の娘なんて…。被害者の両親と加害者の子供が養子縁組で…一つの家族になんてなれるのか…