本場パリのお菓子を見ていたら…

「わぁっ素敵！すごくきれい…宝石みたいっ」パティシエの望愛は本場パリのお菓子に夢中になっていました。望愛は自分もこんな風に人を感動させるお菓子を作りたいと思います。

望愛が外からパティスリーを眺めていると、男がぶつかってきました。「おい！お前のせいでスマホ割れちまったじゃねーか！」男は望愛のせいだと怒ります。英語が得意でない望愛は、男の言っていることがわからず混乱してしまいました。

「俺の連れに何か用？」そこに望愛の友人であるレオが現れます。レオは男がわざと望愛にぶつかっている様子を動画で撮っていて、望愛を男から助けてくれました。

お前の御守りもしてやる

日本で色々なお店のオーナーをしているレオは、新作スイーツの買い付けをするためパリに来ていました。そこでたまたま望愛を見つけ、こっそり動画を撮ってあとで望愛の親に送ろうとしていたのです。

望愛は、動画を撮っていたことには不満を感じますが、助けてくれたレオに感謝します。「おまえが俺に礼を言うなんて珍しいこともあるもんだな」とレオは望愛をからかいました。

大事な新作に使うものを見極めに来たレオは、「ついでにおまえの御守りもしてやる」と話します。「だから御守りなんていらないってば！」と望愛が怒ると、レオは「まあ怒るなって、ほらここのスイーツおごってやるから」とお店のメニュー表を望愛に渡しました。「ほんと！？いっぱい頼んじゃうよ！？」望愛は怒っていたことを忘れて目を輝かせます。

差がついた2人

「…そういや、なんで急に1人でヨーロッパ旅行なんて始めたんだ？」レオが望愛に事情を聞くと、望愛は浮かない表情をしました。望愛はお菓子作りがうまくいかず悩んでいたのです。

学生時代に望愛はレオと出会いますが、同じ夢を追っていたレオとはすごく差がついてしまいます。望愛はレオが凄いと思う反面、自分の自信が失われていく感じがしてどこか疎ましさを感じていました。レオに子供扱いされてライバルとも思ってもらえないことも望愛にとっては悲しかったのです。

お菓子につられて…

レオが仕事の電話で席を外すと、知らない男が望愛をナンパしにやって来ました。「君って可愛いね」望愛はいきなり頬にキスをされてしまいます。（い、今キスされた！？で、でも、海外でのキスって挨拶なんだよね！？）望愛は驚きますが、愛想笑いをして流してしまいました。

「これよかったら僕のおごりだから食べてよ」望愛は男が持ってきたお菓子に目を奪われてしまいます。望愛は何の疑いもなくお菓子を食べようとしますが、レオにお菓子を取り上げられてしまいました。

「おまえなぁ…ほんとどこまで見張ってなきゃ危なっかしいんだよ」望愛はレオに怒られて、そのままレオの泊るホテルへと連れて行かれてしまいました。

海外でキスは挨拶？

「頬にキスされといて気づかないのは鈍感すぎる！」望愛はレオに警戒心がなさすぎると説教されてしまいます。「そんなに鈍感で人間観察できてるのか？パティシエとしてやっていけないぞ」望愛はレオに図星をつかれてしまいました。

「今それ関係ないじゃない！しかも海外じゃキスなんて挨拶でしょ？あれだってどうせ挨拶だよ」望愛が反論すると、レオは「外国人と付き合ったこともないのに本当にどんなことするか分かってんのかよ」と聞きます。

「つ、付き合う前にエッチすることだってあるんだよ」望愛が海外では付き合う前にお試し期間があると話すと、「おまえな…」レオは勢いよく椅子から立ち上がりました。

10年分の挨拶

「あ、あとあの人少しイケメンだったしありだったかもなーとか！」望愛の話を聞いて、レオの中で何かが切れました。レオは望愛を抱き寄せて、いきなりくちびるにキスをします。「ちょ…な！！なんでキスするの！？」「あれ？キスって挨拶なんじゃなかったっけ？」レオは意地悪な笑みを浮かべます。

「そ、それは外国人の話でしょ」「知ってた？俺もハーフで帰国子女だって。つまりキスもセックスも外国仕込み。10年分の挨拶しないとな？」レオは望愛をベッドに押し倒してしまうのでした…。