【公式】『明けの花に嘴』百鳥の楽園を治める鷹の君は、半端に転化して腕が翼となった正室の身体に何を思うのか…

2022/3/25更新

今回はコミックフェスタで配信中のBLコミック、『明けの花に嘴』をご紹介します。著者はもちゃろ先生です。

小鳥や背中に翼の生えた人などが住まう百鳥の楽園は鷹の君によって治められていました。そこで暮らす朝凪(あさなぎ)は半端な転化で腕が翼となっていましたが、鷹の君である白栄(しらはえ)の正室に選ばれます。

なぜ白栄が自分を選んだのか朝凪自身も分かりませんでしたが、せっかくなら白栄と仲良くなりたいと思います。そして、初夜に朝凪は白栄に身をゆだねるのですが…。

それでは、あらすじとともに作品をご紹介していきます。
※以下、若干のネタバレや画像が含まれます

紹介作品

誰にも愛されない半端者の私は…今日、百鳥の王に嫁入りする――不器用な鷹の王×健気な小鳥の和風ファンタジーBL

目次

凡下の小鳥にさえ劣る私が…

『湘南の目白一族の子・朝凪を成鳥しだい輿入れさせるならば、一族を猛禽の餌にせぬと誓おう』という鷹の君の命が朝凪の住む里に伝えられました。

その時の幼い朝凪は、みすぼらしい格好をしていて、髪もボサボサでした。王の従者は朝凪の一族の者たちに、輿入れまでに朝凪の髪を伸ばし手入れをするように、そして言葉遣いも相応に正しておくように命じます。一族の者たちは王の真意をはかりかねていましたが、一族にとっては僥倖な出来事だったので、命じられた通りに朝凪を育てました。

それから、凡下の小鳥にさえ劣ると自身で思っていた朝凪は美しく成長し、百鳥の楽園を治める鷹の君・白栄の正室として迎え入れられます。

鷹の君

(私の、夫君…)朝凪は白栄と婚礼の儀で披露された祝寿の舞を見ていました。朝凪が白栄の顔に視線を移した時、白栄と目があってしまい、思わず身構えてしまいます。
白栄は朝凪が緊張していると思い、「何か腹に入れれば強張りも解ける」と持っていた金平糖を食べさせました。

「あの…ありがとう、存じます」「構わん、気に入ったなら好きに食せ」猛禽である白栄を恐ろしいものだと思っていた朝凪でしたが、実際は優しい人なのかもしれないと思うのでした。

半端な転化

婚礼の儀が終わったあと、朝凪は初夜の準備のため湯浴みで身体を清めることになります。朝凪が着物を脱いで湯へ向かうと、湯にはたくさんの花が浮かべられていました。

「お気遣い…いただいたのかな。それとも婚礼だからか」朝凪は自分の半端な転化姿を他者に見られるのは諦めがついていましたが、その事実を突きつけられるのを未だに苦手にしていました。

転化とは、「仕舞羽」「本然」「四翼」の三つの姿になること、またはその才のことを言います。転化の才を持たない者は食物の連鎖に組み込まれてしまいました。
姿が異なるだけの同族が喰われる姿を見ていたい者などいなかったので、朝凪の婚姻は一族にとって本当に僥倖なものでした。

王を迎え入れるための準備

「初夜から数日はまぐわいのためのお渡りがございますゆえ、慣らさねばなりません」湯浴みが終わったあと、朝凪は侍女にお尻の中を触られました。朝凪は身体を震わせながら、慣らしが終わるのをジッと待ちます。

朝凪は自分が半端でなければ、ずっと里にいて良い頃に伴侶を得ることもあっただろうかと思うこともありました。白栄が自分をなぜ選んだのかわかりませんでしたが、朝凪はせっかくなら白栄と仲良くなれればいいと思うようになっていたのでした。

初夜

身支度が終わり、朝凪は初夜の間・御帳台へと移動します。朝凪は、白栄の目に自分の露になった半端な身体がどう映るだろうかと考えていました。

「昼の披露目ぶりだな。体調はどうか」「つつがなく…」御帳台にやって来た白栄は朝凪を押し倒して、その顔をジっと見つめます。その後、白栄は少し視線をそらし、女孺に灯りを消すように命じました。

王の指が中に…

「朝凪、これから伽の間は声を出すな」「―仰せの、とおりに」朝凪は白栄に身を委ね、姿の他は粗相をしないようにと思います。

「っ!?」白栄の指は侍女のとはまったく違う雄のものでした。朝凪は気を抜くと声が出てしまうと思い、必死に耐えます。

「っあ、しらはえ、さま…っ」ですが、白栄の指がより深くに入ってきたとき、朝凪は思わず声を出してしまいました。すると、白栄は顔を歪めるのでした…。

今回ご紹介するのは、ここまでです。

婚儀の時の朝凪と白栄の着物姿がとても美しく、思わず見とれてしまいました。自分の半端な姿をよく思っていない朝凪ですが、白栄と一緒にいても見劣りしていないと思います。長い髪のせいか、朝凪は女性と見間違えるくらいでした。

朝凪と白栄の初夜はうまくいくのでしょうか?続きが気になる方は、コミックフェスタで配信中の『明けの花に嘴』を是非チェックしてみてください!

紹介作品

誰にも愛されない半端者の私は…今日、百鳥の王に嫁入りする――不器用な鷹の王×健気な小鳥の和風ファンタジーBL