ノンケの親友に片思い中

「おーし。理想の彼女作って、大学生活満喫すっぞー！」「はいはい」大学生になり上京してきた速人と仁は、お互いに住む部屋を探していました。

（しかし、大学まで一緒になるとはな）速人は親友で幼馴染の仁に惚れていました。仁はノンケでしたが、速人がゲイと知っても変わらずに接してくれたからです。
（好きってバレたら、さすがに親友じゃいられなくなるな…）と速人は思い、仁に想いを告げていませんでした。

まさかのルームシェア！？

2人は駅から徒歩5分以内で、バス・トイレ別、家賃2万円以内の物件がないか不動産屋に問い合わせます。最初は難色を示していた女性担当者でしたが、2人のイケメンぶりにメロメロになり物件を探してくれました。

ルームシェアをすれば家賃4万円以内に収まる物件を案内されますが、速人は（いくら仁でも、ゲイの俺と一緒に暮らすなんて…）と思います。しかし、仁は「イイっすね、ルームシェア！！」と乗り気です。（全然気にしてない…）速人は驚きますが、仁は昔からこういうヤツだったと思いました。

俺たちこう見えてもカップルなんです！！

速人と仁は担当者と一緒に物件の内見をしに行きました。「すげえいいじゃねぇか、なぁ速人！」築年数が古い部屋でしたが、仁はすぐに気に入ります。「そ…そうだな」その一方、速人は手を出せない仁と同居することに悩んでいました。

「俺たちすぐ住みたいんですけど」「ハイ！即入居できますよ」2人が契約書を書こうとすると、そこに大家のおばあちゃんがやって来ます。大家さんは「うちはルームシェアは認めてませんよ！？」と2人の入居を許可しません。

（仕方ない、トラブルは困るし他の物件探して…）速人が内心ホッとしていると、仁は契約書の備考欄に書いてある「夫婦可」の文字を指さします。
仁は速人の肩を抱き、「待ってください、大家さん！俺たちこう見えてもカップルなんです！」と言い出しました。

片思いの相手との同居生活

「まだ夫婦として認めてもらえてないけど、愛し合ってます！！」仁は下手な演技で大家さんを説得します。速人はさすがに無理があると思いますが、大家さんは仁の話に感動して、2人の入居を認めてくれました。

絶対に両想いになれない相手と嘘でも新婚になり、速人は（なんだこの状況、試練か何かか！？）と思います。仁の方は、「ま、彼女できて同棲するまでの辛抱ってことで！」とまったく気にしてない様子です。

（俺の好きなやつはお前なんだよ！！）こうなってしまった以上、速人は仁のプライベートを堪能し尽してやると決意します。ですが、新生活は慌ただしく過ぎ、仁を意識するどころではありませんでした。

突然、手を繋がれて

ある日、2人は大学に出かける際に大家さんと出くわしました。大家さんが2人のことをじろじろと見ていたので、速人は（…な、なんだ？）と不思議に思います。すると、仁が突然「―行こうぜ」と速人の手を握ってきました。

(じ…仁が手…繋っ)速人が顔を真っ赤にして狼狽えていると、仁は「大家さん…俺らが本当にカップルか疑ってんのかも」と耳打ちしました。

2人の様子を見た大家さんは「安心したわ、遠慮させてたら悪いと思ってたのよ～」と話します。2人がいる部屋の下に住んでいる大家さんは、新婚なのに夜静かなことを気にしていたのでした。

ヤッてるフリのはずが…

「新婚なのにセックスしてねぇってのは、おかしいよな…」その日の夜、2人はどうしたらよいか考えます。仁は「…いっそのこと、俺たちでヤッてるフリしちまうか」と持ちかけてきました。

（こいつ…ゲイ相手に正気か！？）迫ってきた仁から速人は離れようとしますが、仁に後ろから抱きつかれてしまいます。服越しに乳首をつままれて、速人は甘い声を出してしまいました。切ない表情をしている速人を見て、仁は大きくなった速人の股間に手を伸ばしてしまうのでした…。