勃起できるただ一人の男

新型ウィルスのパンデミックが終息したのも束の間、ウィルスによる後遺症なのか原因は分かりませんが、世の男性は集団勃起不全に陥ってしまいます。この症状によって、世界中の男性は絶望の底に叩き落とされました。

それから数年後、この世界で勃起できるのは園宮一樹ただ一人だけとなってしまいます。このことが原因で、一樹は転校先の学校でトラブルに見舞われることになるのでした。

女子生徒ばかりの学校に…

（勃起がバレかけて転校したのに…なんでこんな女子ばっかり…ッ）一樹が転校してきた東雲学園は全校生徒の約9割が女子という学校でした。女子だらけの環境で、一樹は転校初日から女子にからかわれてしまいます。

「ちゃんと聞いてる園宮くん？」そんな中、生徒会の姫乃先輩は一樹に学校を案内し、優しくしてくれました。
女子からの視線が気になる一樹は、「…動物園の猿みたいな気分っす…」と姫乃に話します。

転校初日は0点

姫乃と話していた一樹は、ショートカットの女の子にぶつかってしまいます。一樹はすぐに謝りますが、女の子に睨まれてしまいました。女の子が去って行ったあと、一樹は女の子が落としたストラップを見つけます。（と、とにかく返さないと）一樹はストラップを返すため、急いで女の子の後を追いかけました。

「おおーいっ、そこの君ーッ！」あと少しでショートカットの女の子に追いつきそうになったとき、一樹は金髪ロングヘアの女の子とぶつかってしまいます。さらに、一樹はぶつかった拍子に金髪の子のスカートを脱がせてしまいました。

一樹は必死に弁明しますが、金髪の子からは「さいっていッ！！」と怒られてしまいます。転んだせいでストラップはボロボロになり、ショートカットの子に「…はん。これだから男は…ッ」とあきれられてしまいました。その様子を見ていた女子達からも一樹は白い目で見られてしまいます。

勃起のピンチに先輩が…

「大丈夫？」「駄目です先輩…転校生デビューは失敗したっぽいです」女子の中で姫乃だけは、一樹の体のことを心配してくれました。
（ああっ、なんっていい人なんだ。最早この学園におけるオレの心のオアシス…ッ）と姫乃のことを思っていた一樹は、先ほどの女の子のパンツのことを思い出してしまいます。

「ぐうっ！！」一樹は勃起しそうになり、前かがみになってしまいました。（やばい抑えられないッ…な、なんとかしないと）一樹の異変に周りにいた女子達はざわつき始めます。
「園宮くん、こっち！」「えっ、姫乃先輩！？」すると突然、一樹は姫乃に腕を掴まれて連れて行かれてしまいました。

勃起がバレた！？

「き、急になんなんすか先輩」一樹と姫乃は誰もいない教室の中に入ります。（なんかわからんが…姫乃先輩にはたすけられてばかりだ）走ったおかげで一樹の股間は大分鎮まってきていました。

「…園宮くん」「はい？なんすか先ぱ―」一樹が振り向くと、姫乃はスカートをたくし上げて、パンツを見せてきました。
「ちょっ、なにしてんですかっ」「…走ったら蒸れちゃって」一樹は姫乃のパンツを見ないようにすぐ後ろを向きますが、股間の反応を抑えることはできません。

（駄目だ…今度こそ、抑えられない…ッ）一樹はなんとか誤魔化そうとしますが、姫乃に後ろから抱きつかれてしまいます。
「…やっぱり。それ…本物だよね」そして、一樹は股間がズボンを突き破りそうなくらい大きくなっているのを姫乃に見られてしまいました。

女の子って…実はHなんだよ

「…ねぇ園宮くん、なんで勃ってるの？」「…ち、違うんす。先輩っ」一樹は勃起のことを否定しますが、姫乃は中庭で一樹が女の子のパンツを見て勃起しているのを目撃していました。

「秘密にしてほしい？これ黙っててほしいよねぇ？」姫乃の豹変ぶりを見て、今まで猫を被っていたのかと一樹は思います。姫乃は顔を赤らめながら、一樹の股間を触り始めました。

「…ねえ、園宮くん。女の子って…実はHなんだよ」そして、姫乃は服を脱ぎ始めたのでした…。