2人の役者の大きな差

「全然ダメ！もっと声出して！表情も硬い！」昴は舞台の稽古中にダメ出しをされてしまいます。（俺も早く役をもらいたい…）昴が演じるのは名前のない端役ばかりでした。
その一方で、同じ劇団員の龍之介は舞台の主演を務め、ドラマに出演もしていました。

昴は自分とは違いスポットライトが当たる龍之介を見て、（はぁ～？なんだよ、この差は！）と思います。
「ダメ出しされても凹むなよ？お前は小柄だから身軽さを活かせばいい」龍之介が、昴にいちいち構ってくることも昴の苛立ちを増幅させていました。

Vの世界なら主役

（舞台でも端役の俺はいてもいなくても同じ存在。でも―ここでは俺が主役！）昴は劇団には秘密でVtubuer・赤星リリムとして活動しています。
今日もみんなお疲れ様ぁ。リリムでいーっぱい癒されてねっ」昴は劇団にいるときには想像できないほどノリノリで、女の子のリリムを演じていました。

最初は演技の勉強になると思って始めたVtubuerですが、今では固定ファンがつき本業の役者よりも稼げるようになっていました。

コラボ相手の正体は…

「あっ、ミズキお姉さま！」一緒に配信する予定をしていたミズキが、リリムの配信にスパチャをしてきました。怒涛の勢いでスターになったVtubuer・ミズキが現れると、物凄い数のコメントが飛び交います。

昴はミズキからDMで突然コラボ依頼が来たときは驚きました。ですが、ボイチャで話してみるたミズキはとても良い人でした。実はミズキの中の人も男で、昴はたまに愚痴を聞いてもらいプライベートでもお世話になっていました。

コラボ当日、憧れているミズキと顔を合わせることになる昴は、（最初の掴みが大事…）と気合を入れてミズキに挨拶をすることにします。
「赤星リリムで～すっ。吸血しちゃうゾッ」しかし、ミズキがいるはずのスタジオにいたのは龍之介でした。

一番知られたくない相手

「こんにちは、叶ミズキです」ミズキの正体が龍之介だと知った昴は、急いで逃げようとします。「おーい、昴～！リリムちゃーん」龍之介には、リリムの正体が昴だとバレていました。龍之介は、リリムの考え込むときの仕草が昴と一緒だったと話します。

龍之介の話を聞いた昴は、（コイツ、俺のことなんて眼中にないくせに、そういうとこだけは目ざとく見てやがって！）と思います。
「ふふ…ごめんね？昴く～ん」「ミズキさんのマネすんなや！」昴は、コラボ相手がVtubuerのことを一番知られたくなかった張本人だということを認められませんでした。

嘘つき百合配信

（勝てる場所を見つけたと思ってたのに！結局Vでもコイツに負けてる…みじめすぎる！）昴は帰ろうとしますが、龍之介に引き留められます。「視聴者はリリムとミズキを待ってるぜ？ファンを裏切るわけにはいかないよな？」ドタキャンは印象最悪になると思い、昴は仕方なく龍之介とのコラボ配信を予定通り行うことにしました。

「みんな～今日はなんと吸血小悪魔Vtubuerのリリムちゃんが来てくれました！」「やっほー、リリムだよ」昴は龍之介に対する感情を押し殺し、リリムを演じようとします。
「緊張しちゃ勿体ないよ？吸血してくれるんだったよね？」ですが、胸元を開き誘惑する龍之介に、昴は演技を忘れてドキッとしてしまいました。

配信中にアソコを触られて…

昴は龍之介の股の間に座る体勢にさせられます。龍之介はシャツをまくり、昴の乳首を触り始めました。「リリムちゃんと絡むの楽しみにしてたんだよ？」「ちょっ、いきなり絡みが激しい！」昴は配信中にも関わらず、甘い声を出してしまいます。

すると、龍之介はズボンを脱がし、昴のアソコをいじり始めました。（おい…シャレになんねぇだろ…！）昴は我慢しようとしますが、喘ぎ声が漏れてしまいます。
「ごめんね、リリムったら可愛くて…いじわるしたくなるわ」そして、龍之介の攻めはさらに激しくなっていくのでした…。