【公式】『みだらな熱、旦那様のくちづけでほどける初夜』淫紋を宿した身に待っているのは絶望?それとも…

2022/6/30更新

今回はコミックフェスタで配信中の少女コミック、『みだらな熱、旦那様のくちづけでほどける初夜』をご紹介します。著者は野木せいや先生です。

幼い頃に両親を亡くしたフミは親戚の小川家に引き取られ、そこで女中のように暮らしていました。ですが、フミはある日突然、義母から葉山家へ嫁ぐように命じられます。
フミが嫁ぎ先の葉山家へ赴くと、夫となる葉山義孝(はやま よしたか)からいきなり「裾を上げろ」と身体を見せるよう命じられるのでした…。

それでは、あらすじとともに作品をご紹介していきます。
※以下、若干のネタバレや画像が含まれます

紹介作品

「俺がお前のいやらしい身体の責任をとってやる」とまらない発情…この欲を満たせるのは旦那さま1人だけ――

目次

運命の出会い

幼い頃に両親を亡くしたフミは、父親の遠縁である小川家に引き取られます。
「なんでお母さまはこんなお荷物を引き取ったのかしら」フミは家族から邪見に扱われ、小川家で女中のように暮らしていました。

ある日、フミは小川家に訪れた1人の男性を目にしました。その男性と目が合った瞬間、フミの心臓は高鳴り、お腹に熱を感じます。そして、そのままフミは倒れてしまいました。

葉山家へ嫁ぐことに…

フミが目を覚ますと、目の前には義母がいました。義母はフミに「あんたには葉山家に嫁へ行ってもらう」と告げます。新興紡績業を生業とする葉山家は、老舗呉服屋の小川家とは商売敵です。葉山家は裏ではあくどいことをしていると義母や女中が話しているのをフミは聞いたことがありました。

フミが事情を聞こうとすると、義母は「汚らわしい手で触るんじゃない」とフミの手を振り払い、「その淫乱な身体…あんたの死んだ母親と全く同じ」と言い放ちました。フミは義母の言っていることがわかりません。義母は「あそこの家は容赦がない。逆らったら殺されると思いな」とだけ言い残し、それ以上の説明をしてくれませんでした。

旦那様の最初の命令

フミが嫁ぎ先の葉山家へ向かうと、そこで待っていたのは以前小川家に訪れていた男でした。男の名は葉山義孝。彼がフミの夫となる人物だったのです。

「裾をあげろ」義孝はフミと会うやいなや、身体を見せるよう命じてきました。「なっ、何を…いきなり…」フミは戸惑いますが、義母の言葉を思い出し、言うことを聞くことにします。

「何これ…」フミが着物の裾を上げると、下腹部に模様が浮かび上がっていました。
「淫紋だ。存在が覆い隠されているものだから、お前が知らないのも無理はない」義孝は、淫紋が出た者は発情し周囲の者を誘惑するとフミに説明します。

淫紋の災い

「この古文書によれば、俺たちの祖先は恋仲だったらしい」2人の祖先は恋仲でしたが、家同士の仲が悪いせいで別れざるを得ませんでした。そのことを憎み呪った祖先たちは、ある神と契約し、災いを起こしました。その証が、フミの身体にある淫紋です。

「端的に言えば、俺たちの祖先はとんだスケベ野郎だったってことだ」それ以降、淫紋による災いを恐れた者たちは、淫紋が出た者たちを家畜のように番わせました。発情のことがバレれば一家の恥となり、商売にも影響が出ると考えたからです。

「結婚させるのが最も簡単な厄介払いってわけだ」義孝の話を聞いたフミは、義母が自分を突然嫁に出した理由がわかりました。

お前みたいな暗い女は願い下げた

(ああ、だからお母さんも『同じ』だったんだ)フミは母親も自分と同じように淫紋のせいで、周りから蔑まれていたのだと思います。
「…おい、どうした―」フミの異変に気付いた義孝が声をかけますが、フミは義孝の手を振り払いました。

「こんなみっともない身体で生きるくらいなら、死んだほうがましです…っ」フミは蔑まれながら生きていく意味なんてないと思います。
「だったら死ねばいい。お前みたいな暗い女は願い下げだ」義孝は涙を流すフミを突き放しました。

俺のものに手を出すな

(私だって、こんな自分嫌い…)フミが部屋で一人泣いていると、「フミさん、一緒に逃げよう」小川家にいるとき唯一優しくしてくれた立木がやって来ました。
「でも…」フミが迷っていると、「…っ、なんでだよ」立木は豹変します。「あのしるしが出たんだろう?いやらしい子だ」立木は発情し、フミを押し倒しました。

フミが声を上げようとすると、義孝が助けに来てくれました。義孝は立木を外へと追い出し、「俺のものに手を出すとはいい度胸だな」と啖呵を切ります。そして、立木は使用人たちに連れていかれました。

「これって…」ほっとしたのも束の間、立木の欲情につられ淫紋が光り出し、フミは発情してしまうのでした…。

今回ご紹介するのは、ここまでです。

望まない淫紋のせいで絶望するフミを見ているのがつらかったです。母親が蔑まれている姿や義母からの心無い言葉で、フミが絶望してしまうのも無理がありません。
義孝はフミを一度は突き放しますが、「俺のもの」と言ってフミを助けてもくれました。義孝がフミにどのような感情を抱いているのかも気になるところです。

続きが気になる方は、コミックフェスタで配信中の『みだらな熱、旦那様のくちづけでほどける初夜』を是非チェックしてみてください!

紹介作品

「俺がお前のいやらしい身体の責任をとってやる」とまらない発情…この欲を満たせるのは旦那さま1人だけ――