夫婦の営みを盗み見する女

「随分とまぁ…甘ったるい声出すじゃない。私の前じゃ生意気なくせに…」団地の自治会長の岸は隠しカメラで、桃佳と正樹の性行為を盗み見していました。
「だっらしない顔。品…というか知性を感じない」岸は感じている桃佳の顔を見て、辛辣な言葉を浴びせます。

岸は愛し合う2人の姿を見ていましたが、「…気持ちわる」耐えきれなくなりパソコンの画面を思いきり閉じました。
「…私が悪いんじゃないからね。私の団地で言うことを聞かない。あんたらが悪いのよ」岸は晴海夫妻を目の敵にしていたのでした。

団地に引っ越してきた新婚夫婦

「ねぇ、あのトラックって誰か引っ越しちゃうんですか？」「…いいえ、新しく越して来たの」この日、麦野原団地に新しく引っ越してきた住人がいました。

引っ越してきたのは新婚夫婦の桃佳と正樹です。「あー…しんどっ」桃佳たちの部屋は4階にありましたが、建物にエレベーターがなかったので引っ越しに悪戦苦闘します。
「あんま無理しないでよ、桃佳」「うう…ありがと、まーくん」疲れて階段に座り込む桃佳に正樹は飲み物を持ってきてくれました。

「私4階での生活なめてたわ。マジ引きこもるかも…」「でも…こっからの眺めはなかなかだよ」桃佳は踊り場から見える公園や建物が気になり、周りを歩いてみたくなります。
「少しこの辺、散策してきたら？残りは俺と引っ越し屋さんとでなんとかなるし」正樹に気を利かせてもらい、桃佳は団地の周りを散策してみることにしました。

団地の住人達

（内見のときも思ったけど、築50年以上経ってる割にキレイだよね）団地は閑散としていましたが、ゴミが落ちている様子はなく、花壇もきちんと管理されていました。団地を散歩していた桃佳は、（うん！やっぱりココに決めて良かった）と思います。

「あっ！ひょっとして新しい人？」「初めて見た顔なんだけどぉ」団地の住人である笠間（かさま）と境（さかい）、そして岸が桃佳に話かけてきました。

「晴海さんはいくつなの？」「26歳です」「あっ、わたしとタメだぁ。ここ年寄りばっかだからさ、お友達になってね」桃佳は笠間と同い年でした。雰囲気がバラバラな3人ですが、年が近いから一緒にいるのかなと桃佳は思います。

団地の自治会長

「私はここの自治会長をしている岸と申します」岸も桃佳に自己紹介をしました。「岸さんはね、凄いんだよ。いつもこの団地のために頑張ってるの」笠間と境は岸のことを褒めます。
「晴海さんはどうしてこちらに？お仕事の関係かしら？」「いえ、その最近結婚したので新居として…」桃佳はできるだけ節約をしたくて団地を選びました。

「私いずれはマイホーム欲しいんです」桃佳は実家がマンションだったので、戸建てに憧れがあったのです。桃佳が笠間達と談笑していると、正樹から荷物運びが終わったと連絡がきました。

桃佳が3人に別れを告げると、岸は「…今度また、ゆっくりお話ししましょうね」と怪しく微笑むのでした。

二人でお風呂に…

「やっぱりリノベーションされてるだけあって、中はわりと今どきだよね」「若者の入居増やすためだっけ？結構力いれてるんでしょ」桃佳と正樹は汗だくになりながら、荷解きをしていました。

「私も結構汗かいたし、今日はもうお風呂にしちゃお」荷解きは途中でしたが、2人はお風呂に入ることにします。正樹は汗ですけた桃佳の胸元を見て、一緒にお風呂に入ろうと誘いました。「ホラ、この風呂なら一緒に入れるし…」「いや、前の風呂でも入ったことあるし…」2人は浴槽の中でお互いの身体を重ね合わせます。

嬌声に聞き耳を立てる人影が…

「あー、ヤバい…、もう我慢できないかも」「えっ！ココでするの？」正樹と桃佳はお風呂場で抱き合います。桃佳の淫らな声はお風呂場から外に漏れ出ていました。その声を階段の踊り場から聞いている人影がいたのでした…。