【公式】『愛玩人魚~或る古物店の招かれざる客』王子様が求めるのは私?それとも、人魚の真珠?

2022/8/5更新

今回はコミックフェスタで配信中の青年コミック、『愛玩人魚~或る古物店の招かれざる客』をご紹介します。著者はミドロ先生です。

人魚の燐(りん)と紫月(しづき)姉妹は、人魚を抱ける島で遊女として働いていました。身請けされ外に出ることを夢見ていた燐は、憧れていた前田財閥の跡取り・前田幸樹(まえだ こうき)に抱かれることになります。「人魚は愛する人と結ばれると涙が真珠になる」という話の通り、燐は幸樹に抱かれて涙が真珠になるのですが…。

それでは、あらすじとともに作品をご紹介していきます。
※以下、若干のネタバレや画像が含まれます

紹介作品

「人魚は絶頂する時、真珠の涙を流すのよ」何処のと或る古物店には、本日も妖しいお客が1人。艶笑浮かべ女が差し出したのは…。

目次

人魚を抱ける島

「お兄さん、人魚とどうやってヤるか知ってるかい?」あるところに国内で唯一、人魚を抱ける島がありました。
「アレするにしても、股が無いんじゃ出来ねぇよ」「心配いらないよ!人魚にも特殊な穴があるのさ」人魚は一時的に人間の脚になることも出来たのです。

「いいなあ~、私も早くお店に出たいなぁ」人魚の燐は身請けされて、外の世界に出ることを夢見ていました。3ヶ月前に身請けされた紅玉(こうぎょく)の幸せそうな姿を見て、燐は「私も早く素敵な人に身請けされたい!」と思うようになったのです。

燐と紫月

「水揚げ前のお子様が何言ってるの?」「お店に出るって事でしょ?も~わかってるよ」燐には姉の紫月がいました。幼い頃、両親に店へ売られた2人は、苦労しながらも手を取り合って過ごしてきたのです。

「そういえばもうすぐね!紫月の身請け」紫月は、燐より先に身請けされ外に出ることが決まっていました。
「燐の事が心配だわ。私が居なくても大丈夫かしら…」「心配しないで!私も身請けされたら外で会えるから待ってて!」燐は、心配する紫月に外の世界での再会を約束します。

初めての相手は王子様

「お店に出られるの!?」前田財閥の跡取り・前田幸樹が、燐の初めての客となることが決まりました。
燐が仲間の人魚にそのことを話すと、「人魚は愛する人と結ばれると、涙が真珠になるのよ」という話を聞かされます。

「愛する人…」燐は半年前に幸樹と偶然会っていました。(王子様かと思った)幸樹の姿を見た燐は、身請けされるなら彼みたいな人が良いと思っていたのです。

愛する人に抱かれ、涙が真珠に

「ご指名ありがとうございます」そして、燐が幸樹を相手にする日がやってきました。(私…・わかってたけど…わかってなかった…」燐は幸樹に抱かれると思うと、緊張してしまいます。
「怖がらないで大丈夫。僕に身を任せて」幸樹は燐に優しく口づけをして、燐を布団へと連れていきました。

「美しい脚だ」燐が布団に寝転がると、燐の足ひれが人間の脚へと変化しました。2人はお互いに裸になり、布団の上で抱き合います。
「ほら、気持ち良いならもっと声出してごらん。燐…僕の燐」幸樹に求められ、燐は淫らな声を上げました。

「驚いたな。まさか真珠が出て来るなんて」仲間の話通り、燐が流した涙は真珠へと変わりました。「記念にこの真珠貰っても良いかな?」「もちろん!」幸樹は真珠を宝物にすると話します。「また来るよ。良い子で待っていて」「うん!今日はありがとう」幸樹はこの後仕事があると話し、部屋から出て行きました。

身請けされた人魚の末路

(逃げ出すわけじゃ無いし、少しなら良いよね…)幸樹と別れた後、燐はお店の中を探検してみることにします。「よくも騙したわねっ!」燐が戻ろうとすると、誰かが喧嘩している声が聞こえてきました。

「お前ら皆人でなしだ…!真珠目当てのクソみたいな男に売りやがって!!」声の主は身請けされたはずの紅玉でした。紅玉は目にクマができ、頬がこけていて、以前の面影がありません。

「いやーっ、痛い!何よ!鬼!人でなし!」叫んでいた紅玉は仕置き部屋へ連れて行かれてしまいました。(そんな事…絶対あるわけない…)と燐は思いますが、一抹の不安を覚えます。

募る不安

燐は仲間の人魚たちから初水揚げのことを祝福されますが、どこか上の空です。「真珠が出なかったとか?」燐は紫月に心配されますが、「失敗もしてないし…真珠も出たよ」紅玉の話をしても皆が信じてくれないと思い、話すことができませんでした。

(紅玉姐さんはたまたま悪い所へ身請けされただけかもしれないし、皆を不安にさせても良くないよね)そして数日後、燐は不安を抱きながら、再び幸樹と会うことになるのでした…。

今回ご紹介するのは、ここまでです。

燐や紫月を始め登場する人魚は、皆美しく描かれていました。それゆえに、やせ細ってしまった紅玉の姿が印象的でした。あの姿を見たら、燐がショックを受けるのも無理がありません。一見華やかに見える人魚を抱ける島には、どんな闇が隠されているのでしょうか?

幸樹は燐を愛しているから抱いたのか?それとも、人魚の真珠のためなのか?続きが気になる方は、コミックフェスタで配信中の『愛玩人魚~或る古物店の招かれざる客』を是非チェックしてみてください!

紹介作品

「人魚は絶頂する時、真珠の涙を流すのよ」何処のと或る古物店には、本日も妖しいお客が1人。艶笑浮かべ女が差し出したのは…。