コワモテ彼氏

コワモテの梗介と小柄で可愛い桜はカフェを訪れていました。梗介はキャラクターの顔がのった大きなパフェを頼みます。パフェが届くと梗介は写真をたくさん撮り、それから美味しそうにパフェを食べ始めました。「そんな険しい顔して、クレープは逃げないよ」梗介はスイーツや可愛いものが大好きだったのです。

桜は6歳下の大学生の梗介から3ヶ月前に告白されて付き合い始めました。 （いつも最大級に好きって思ってるのに、会うたびに好きを更新してる！！）桜は梗介にベタ惚れでした。

不敗の女王

「…って～な、どこ見て歩いてん…」「お怪我はありませんか？」カフェの帰り道、桜と梗介はヤンチャそうな男子グループに絡まれてしまいます。「梗介くん行こ？」桜達は男達に構わず行こうとしますが、「お前何シカトしてんだよ」梗介は男に胸倉を掴まれてしまいました。

すると、桜はハイキックを繰り出し、男の顔で寸止めします。桜は空手学生試合に始まり、無差別級トーナメントで優勝常連、全日本代表候補にまで選ばれ、不敗の女王と呼ばれていたことがあったのです。桜のことを知っていた男達は、慌てて逃げていきました。

「そんなことより、さくらケガしてない？」「平気、平気！私強いの知ってるでしょ？」梗介は、大事な彼女である桜に危険なことをして欲しくないと話します。桜は梗介のこういうところを好きになったのでした。

乱暴な私を女扱いしてくれた

桜が駅で痴漢を捕まえたときに梗介が手伝ったくれたことが、2人の出会いの始まりです。痴漢を駅員に引き渡した後、桜と梗介は同じ電車に乗り込みます。車内は満員でしたが、梗介が壁になってくれたので、桜は潰されずに済みました。

（乱暴な私を見ても、女扱いしてくれる人なんて初めてで…）桜は強い自分に優しくしてくれる梗介に惹かれるようになったのでした。

初めて彼氏の家へ

（付き合って結構経つのに、そういう機会がないんだよね）桜はまだ梗介とキスすらしていないことを憂いていました。すると、梗介から来週末に家へ泊りにこないかとお誘いがきます。（もしかして…ついにHしちゃう…！？）桜は期待で胸が膨らみました。

「かわいいねー！」梗介の部屋は、可愛いキャラクターの人形やイラストで溢れていました。「ちょっと恥ずかしいけど…さくらなら入れてもいいと思ったから…」梗介は他人を部屋に入れるのが初めてだと話します。（私にとって梗介はトクベツな存在だけど、梗介もそう思ってくれたんだ）桜は嬉しくて、顔をほころばせました。

いつもより距離感が近い

（こうして一緒に台所に立ってると、なんだか新婚さんみたい…！）桜は梗介と一緒にご飯を作ったり、映画を見たりします。
（なんだか今日の梗介…いつもより距離感近いかも…！）映画を見ている時に梗介に後ろから抱きつかれて、桜はドキドキしてしまいました。

私は準備…できてるんだけど

「じゃあ、寝ようか」「うん！」桜はとうとう梗介と一線を越えてしまうと期待します。
「おやすみなさい」2人は一緒のベッドに入りますが、梗介は桜にまったく手を出してきません。

「あのさ…年上相手だとそういうの…しづらい？」桜は梗介の背中をギュッと掴みます。
「私は準備…できてるんだけど」そして、桜は梗介とエッチがしたいと告白するのでした…。