あたたかな家族に囲まれて育った大学生のゆり。しかし、スキャンダルが発覚した政治家の父親が、自らの命を絶ってしまう。家族も婚約者も、すべてを失ったゆりは、エステティシャンとして見違えるほど美しく生まれ変わるのだが──。　生きることの光と闇を描く、桜沢エリカの新境地。

カリスマエステティシャンへと成長したゆりは、自殺した政治家の父親に隠し子がいたことを知る。その真相を追ううちに、エステサロンの経営者・武彦が“兄”なのではないかとの疑いを抱くことに──。しかし、時を同じくして、ゆりは内に秘めた武彦への恋心に気づきはじめ…？　兄妹疑惑、禁じられた恋、嫉妬…。それぞれの想いが交錯する完結巻。