私、女として枯れてる！？

主人公・須藤　美緒は5年間Hをしておらず、後輩に「ご無沙汰を脱却したい」と言い、合コンをセッティングしてもらっていました。その合コンに集まった男たちは、外資系コンサルの高収入、高学歴、スタイリッシュで話も上手なモテ男子たちでした。

合コンの中間会議にトイレで後輩たちは「ああいう自信たっぷりな男についついメロっと来ちゃうのよね～」と話します。しかし、美緒は「彼らってそんなにカッコよかったかなぁ…？　全員同じに見えるんだけど…」とモテ男子たちに関心を持つことができませんでした。

美緒は仕事が絡んでいないと顔と名前が覚えられず、後輩たちの言うメロッとして感覚も忘れてしまっていたのです。そんな美緒は後輩に「もはやそれ女として枯れてますよ！」と言われてしまうのでした。

枯れてしまった男

美緒達がトイレへ行っている間、男性陣の方も会議が進んでいました。「常駐のセフレが今2人いてさ　そろそろ1人入れ替えたいんだよね」「やっぱ本命の女にバレないようにするには散らさないとな」と生々しい会話が飛び交います。

「俺帰るよ　もうただの合コンじゃねーかよ　これ」そう言って合コンの途中で身支度を整え帰ろうとしているのが、真島　修二です。真島は友人に他社との交流会と聞かされて来ていました。「俺　今あんまり女にキョーミねえんだよな　枯れたかな」真島もまた、美緒と同じような考えを持っています。

そこへトイレから女性陣が帰ってきました。すると真島は突然立ち上がり、「俺　やっぱり女とヤるために接待とか向いていないみたい」と言い残してスタスタと帰ってしまったのです。「出―たー合コンクラッシャー」美緒は合コンをぶち壊しにした真島に呆れますが、その印象から真島のことを覚えることができました。

セクハラされているところを助けてくれたのは…

数日後、美緒は取引先と面会するためにバーへと訪れていました。商談をお酒の席で行うことに違和感を覚えながら、待っていると取引先の社長の息子である三田村が現れます。美緒は今日の商談は決まりそうにないと思いながら、商品の説明をしました。

すると突然、三田村が美緒の足を触ってきたのです。「須藤さんさすが大人だなぁ　個人的に呼び出したの分かってるくせになに食わぬ顔で仕事の話ばかりして…」三田村は仕事の件は社長が全権握っているが、息子である自分が口を利くと言います。美緒はいっそこのまま流されてしまえば、ご無沙汰だけでも卒業できるのではと思いました。

しかし、「須藤さんてさ　Mっぽいよね」「もうフツーなのは飽き飽きな頃なんじゃないの？」と三田村は更に詰め寄ってきました。美緒は急に怖くなり、戸惑ってしまいます。

すると背中に何かがぶつかりました。「おっとすみません　ヒジ当たっちゃいました」そこにいたのは、あの合コンクラッシャーの真島でした。真島は服に飲み物がこぼれてしまったから、すぐそこのクリーニング屋に行こうと言ってその場から連れ出してくれたのでした。

お互いのセックスを試すことに！？

バーの外へと出た美緒は服に飲み物がかかっていないことに気づきました。助けてくれたのかと真島に聞くと、真島はあの店の常連で最近三田村が女を酔いつぶして連れて行くのを見て、このままだと店の雰囲気が悪くなるからやったと言います。

さらに真島は「もしかして枕営業の予定だったの？」「枕使うより渉外のの腕磨いたほうが効率いいよ」と偉そうに言ってきます。「あの　あなた…こないだの合コン途中で帰った真島さんですよね」美緒がそう尋ねると真島は少し考えますが、「名前なんだっけ？」と美緒の名前を憶えていませんでした。

真島は立て続けに「あー君も年収やら学歴やらにつられて男探してるクチ？」「そんな男が女いないわけないじゃん　セフレにされて捨てられんのがオチだよ」と女を小バカにしたようなことを言ってきたのです。

これを聞いた美緒は「恋愛弱者」代表として黙っていられなくなり、「さてはあなた…ベッドで女をイカせたことのない「マグロくん」なんでしょ！」と煽ってしまいます。さらに充実な男女関係を知らないマグロくんに男探しの指南をされたくないと言いたいことを真島にぶつけました。

すると真島は、「じゃ試そうか　俺が本当にマグロくんかどうか」と言って美緒の腕を引いてきました。「のっ、望むところよっ」美緒は内心は焦っているものの口では強がってしまいます。真島が美緒を連れて向かった先はラブホテルでした。

セックスご無沙汰、卒業します。

ラブホテルに来ることも初めてだった美緒は、そわそわと落ち着きがありませんでした。5年ぶりのHに、喘ぎ声の出し方も忘れてしまっていたため、今からでも謝って帰ろうかと考えます。真島は部屋につくや否や、美緒の肩をがしっとつかみキスをしてきました。

男の人の手の大きさ、力強さを感じて、力が抜けて膝が立たなくなるほど美緒には余裕がなくなっていました。「あの…俺ごめん…　こんな…おかしいな…全然余裕ない…」なんとモテモテハイスペックの鬼畜男子だと思っていた真島も余裕がなくなっていたのです。

爛々とした目で見つめられ、激しく求められた美緒は自分も相手も動物なんだという妙な感動が湧きあがります。「なんか…スッゴイ！！」そのままご無沙汰セックス1回戦目が終了を迎えるのでした。

数年ぶりのセックスは…

「セックスチョーーーー気持ちいい！」シャワーを浴びに来た美緒は5年ぶりのセックスに感動します。美緒にも数年前まで彼氏はいましたが、その彼と何が違うのかと考えたとき、「相性！？」とハッとします。

一方、「もうすっっっっごいよかった！」と真島も、美緒と同じように感じていました。今まで付き合ってきた女性には淡白だよね！と言われてきましたが、そんな真島が夢中で腰が止まりませんでした。なぜなのかと考えたとき真島も「相性か…！？」と考えます。

先程のセックスが忘れられない2人はシャワーを浴び終わった後、再びベッドでお互いを求めあうのでした…。