【公式】『この刺青と共に、君を抱く。【TLヤクザStory】』甘く激しいヤクザとの恋

2022/8/16更新

今回はコミックフェスタで配信中の『この刺青と共に、君を抱く。【TLヤクザStory】』を紹介いたします。第1話に収録されているのは、古谷ユラ先生といづみ翔先生、そして梓月ちとせ先生の作品です。この3作品についてご紹介いたします。

本作では女性とヤクザの男性の物語が描かれており、それぞれ甘くも激しい素敵な物語に触れることができます。
ヤクザの娘と弟のような存在のヤクザ構成員、女刑事と吸血鬼ヤクザ、姉御顔の女性とわんこ系ヤクザ、それぞれが紡ぐ物語にどうぞご注目ください。

それでは、あらすじとともに作品をご紹介していきます。
※以下、若干のネタバレや画像が含まれます

紹介作品

「可愛すぎ…優しくしたいのに余裕なくなる…っ」むさぼる様なキスをされながら…汗ばむ刺青が、何度も私とぶつかり合う…

目次

前後不覚の初夜に溺れて…~大事なあの子は組長の娘。

最初にご紹介するのは、古谷ユラ先生の作品です。

ヤクザの娘ということが理由で付き合っていた彼氏に振られた澪(みお)は、一人で酒を飲んでいました。「澪ちゃん…飲みすぎは良くないよ?」そう告げて澪をたしなめるのは、組の構成員である冬哉(とうや)です。冬哉は借金が理由で育てられなくなった親に変わって、組の皆に育てられてきました。そのため、澪にとって冬哉は弟みたいな存在です。

飲みすぎて寝てしまった澪は、幼いころのことを思い出します。澪と冬哉がまだ幼いころ、ヤクザの娘である澪を狙った誘拐事件が起こりました。その時に、犯人は間違えて澪ではなく冬哉を誘拐してしまいます。澪から連絡を受けた組の人たちによって助けられた冬哉は、泣きながら澪に謝っていました。そして澪に何かを告げようとしていたのを思い出しますが、何を言っていたのかは結局思い出せませんでした。
目を覚ました澪は冬哉が作ってくれた料理を食べながら、飲みすぎたことを反省します。澪は食事をしながら最近妙なやつらがうろついているということを冬哉から聞きますが、あまり深く考えずに「んー」とだけ返事をしました。

仕事帰りに夜道を一人で歩いていた澪に、背後から男が忍び寄り首元に刃物を突き付けます。その男は昔冬哉を誘拐した組の男だったのです。絶体絶命の状況かと思いきや、急に男が倒されます。「あのときの“借り”、利子付けてしっかりかえさなきゃなぁ?」と助けに現れた冬哉が澪を抱き寄せました。そして心配する澪をよそに、「澪ちゃんに似合う一人前の男になって、一生守るって決めたから」と言い残し、澪を先に逃がしました。

その後、澪が避難していたホテルに冬哉がやってきました。「―…っ冬哉!心配したんだか」と言おうとするや否や、冬哉に抱きしめられる澪。動揺しつつも「ちょっと!怒ってるんだからね!?それにさっき言ってたこと―…っ」と言おうとしますが、冬哉にキスをされます。そして冬哉は「そのまんま言葉通りだけど?」と澪に告げるのでした。

私を狂わす、禁断の快楽。~女刑事は吸血鬼ヤクザに堕ちる

続いてご紹介するのは、いづみ翔先生の作品です。

刑事の三上絵里奈(みかみ えりな)は、新進気鋭のヤクザ組織である「黒十字組」を調査すべく、日々張り込みを行っていました。ある日、張り込み中に黒十字組が敵対組織に絡まれるのを目撃します。一般人への被害を危惧した絵里奈は、意を決して止めようとしました。ですが、黒十字組の若頭である篁弥勒(たかむら みろく)がひと睨みするだけで、敵対勢力は動けなくなって逃げていきました。状況が把握できない絵里奈を、弥勒は一瞥して去っていきました。

弥勒のただものではないオーラを感じ取った絵里奈は、黒十字組が経営しているクラブに潜入します。そこでは、ホステスたちが黒十字組の構成員に血を吸われている光景が広がっていました。「お前さっきの刑事だな?」目の前の光景にあっけにとられていた絵里奈は、背後からやってきた弥勒に気づくことができませんでした。
「オレに会いに来たのか…?女刑事がヤクザの女希望か、悪くない」そうつぶやく弥勒の目は金色で、牙が生えていることに気が付きます。「あなた…たち…もしかして人間じゃないの!?」明らかに異様な状況から推察した絵里奈は弥勒に尋ねます。

「だったらどうする…?」「ヴァンパイアを法律で裁けるとでも?」そう告げると弥勒は絵里奈の首元に噛みつき血を吸い始めました。「ヴァンパイアの吸血行為は快楽中枢を刺激する」という弥勒の言葉通り、血を吸われている絵里奈も快楽を感じます。ですが、絵里奈は何とか弥勒の吸血から逃れることができました。そして、「この三上絵里奈、必ずあなたを捕まえてやる…!」と弥勒に宣戦布告し、その場を後にしました。

その後も黒十字組の動向を監視していた絵里奈でしたが、ときどき弥勒に血を吸われた時の快感を思い出してしまいます。そんな中、黒十字組の構成員が絵里奈に話しかけてきました。そこで、弥勒がヴァンパイアやホステスの女性たちを救うための隠れ蓑としてヤクザをやっているということ知るのです。そのことを知った絵里奈ですが、不意打ちのパンチをお腹に打ち込まれて気絶してしまいます。

目を覚ますと、以前弥勒に追い返された敵対組織のヤクザたちがいました。弥勒たちの情報を聞き出そうとするヤクザたちは、情報を得るために絵里奈の服を脱がそうとします。「このオレ―、ヴァンパイアヤクザ弥勒の女に手を出すとは、万死に値する」絶体絶命の状況で弥勒が助けに来てくれたのでした。

助けられた絵里奈は、弥勒にホテルの一室まで連れていかれました。「大人しいな、オレを逮捕するんじゃなかったのか?」と聞く弥勒に対し、黒十字組の構成員から聞いた、弥勒が人を助けている話をする絵里奈。「そんなことより…またオレに吸血してほしくて、俺が欲しくてたまらなかっただろう…?」と絵里奈の話を流す弥勒。「そ、そんなこと…!」という絵里奈ですが、弥勒は絵里奈の首元に噛みついて血を吸い、絵里奈は快感に襲われるのでした。

君はきちんと、エッチで可愛い。~わんこなヤクザのキケンな本性

最後にご紹介するのは、梓月ちとせ先生の作品です。

「……ポチ今助けるからね」と御子柴鈴(みこしば すず)はヤクザの事務所の前でつぶやきます。一人たたずむ鈴に気づいたヤクザが、「…てめぇその雰囲気、カタギじゃねえな…?一体どこの組の女だ…?」と絡んできました。「私はただの一般人で…っ」と答えるも、鈴の姉御顔をみたヤクザは鈴を連れて行こうとします。そのとき、「どーもっ!ハッピーイーツの商品をお届けに来ましたあ!」と柔らかな雰囲気の男性が割り込んできました。そして、鈴の手をつかんでその場から逃げていきます。

「犬を探してた?」ヤクザから逃げた鈴と男性はベンチに座って話をします。「私こんな見た目だから奴らに絡まれることが多くて…そんなときポチが助けてくれたんです」「ポチはあいつらにいじめられることもあったから…きっとあいつらに攫われたんです」と話す鈴。そして「ヤクザなんて…」とつぶやきます。鈴はヤクザが両親を脅したり犬をいじめたりしているのを目撃してきたので、ヤクザに対して嫌悪感を抱いていたのです。その話を聞いた男性は、鈴がポチを探すのに協力してくれると言います。「あっ そうだ!俺シシオって言います」「あ…御子柴鈴です」と二人は互いに自己紹介しました。「よろしく鈴さん!」とほほ笑むシシオの笑顔をみた鈴はドキッとしてしまいます。

自己紹介をし終えたタイミングで、交番からポチに似た犬を保護したと連絡がありました。ですが、交番に行って確認したところその犬はポチではありませんでした。落ち込む鈴を慰めるため、シシオはヘンテコな犬のおまわりさんの絵を描いて鈴に見せます。その気遣いと絵の出来栄えに思わず笑ってしまった鈴。「ありがとうございますシシオさん、赤の他人である私なんかに優しくてくださって…」「裏では卑怯で卑劣なことをしてるあいつらとは大違い」とシシオに感謝を伝えます。ですがシシオは、そんな鈴の言葉を聞いて気まずさを感じてしまい、ビラを貼りに行くと言ってその場を離れました。

シシオが離れると、鈴は知らない男に話しかけられます。そしてシシオがその場所に戻ってくると、鈴はその場から姿を消していました。
「嬢ちゃんあいつのイロなんだろ?」「なんの話?とにかくわたしはポチに会わせるって言うからついてきたのよ」ヤクザの言葉に対し、ポチを探したいだけだと鈴は答えました。「クソ犬はもうここにはいねぇよ」とヤクザは言い、情報を吐くように脅されます。そのとき、周りのヤクザたちが倒れ始めました。振り向くとシシオがおり、「ポチのことで朗報があるんだ、早く終わらせるね」と鈴に告げるのです。

その後、シシオが所属している十神会がポチを保護しているという話を受け、鈴は無事にポチと再会することができました。ポチと再会して喜んでいる最中、鈴はさきほどヤクザに言われたことを思い出し、シシオに質問をします。「私 シシオさんの…イロ…?なんですか…?」それを聞いたシシオとヤクザの組員は顔を赤くして慌てふためきました。そして、ヤクザの組員がシシオと鈴を部屋の中に押し込めます。「イロってまさか…」そこで鈴はイロの意味に気が付くのです。

「きみがヤクザを嫌っていることはわかってたのに…」「鈴さんと話してると居心地がよくて、俺のほうが離れがたくなっちゃったんだ」とシシオは話します。「今日会ったばかりだけど俺…鈴さんのこと…」とシシオが続けますが、「わたしも好きです!」と鈴が先に答えました。そしてキスを交わしながら、鈴はこの出会いもきっとかけがえのないものになるはずと思うのです。

今回ご紹介するのは、ここまでです。

どのお話も女性とヤクザの男性が結ばれる、素敵な内容でした。ヤクザという敬遠しがちな立場にある男性たちでしたが、男性として、そして一人の人間として非常に魅力的でした。すべてのお話に登場した女性とヤクザの男性たちには、ぜひとも幸せになってほしいものです。

続きが気になる方は、コミックフェスタで配信中の『この刺青と共に、君を抱く。【TLヤクザStory】』を是非チェックしてみてください!

紹介作品

「可愛すぎ…優しくしたいのに余裕なくなる…っ」むさぼる様なキスをされながら…汗ばむ刺青が、何度も私とぶつかり合う…