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『いとうあいこ』の作品一覧

「むかしむかし……」誰もが幼少の頃に、親にせがんでは話してもらった記憶がある昔話。なんでもない山村、おじいさんにおばあさん。狐に鬼に動物たち。野山に咲く花々、そしてうつろいゆく季節。子守と憧れ、囲炉裏端。その通例にのっとって現代の語り部・いとうあいこが紡ぐ、素朴でどこか懐かしく、時にちょっぴり切ない民話物語集。
二人の子供も独立し、清乃さんはだんなさんと二人ぐらし。きれいずきの清乃さんは毎日おそうじ家中ぴかぴか。大きな仕事といったらば酔っぱらいのかいほうぐらい。そんな酔っぱらい――だんなさんがある日連れてきた黒い子猫。のりをうまそうに食べるので「のりすけ」と名づけられ、そして清乃さんの受難がはじまった――。(「其の一 ...
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