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『実央マリー』の作品一覧

理奈(りな)は、地方で両親が営む食堂の経営難を少しでも助けたいと単身上京し、小さなアパートに住み喫茶店で働きながら仕送りをしていたのだが、ある日店の常連客の鈴本宗雄(すずもと・むねお)と意気投合、つきあった末に彼の子を妊娠する。そのことを告げると宗雄は、自分の借金の肩代わりをして、母親が一人暮らす実家で同居して...
【26歳・OLの体験】美人で、完全な女王様気質の母は27歳のときに父(当時30歳)と結婚しましたが、そのとき、求婚してきた父に言った言葉が「あなたは私のタイプじゃないけど、結婚相手にはいいかもね」でした。そして1年後私が生まれたものの、母に育児をする気持ちなどさらさらなく、幼い私は父の両親に預けられ育ち、その間...
【36歳・主婦の体験】貧しい母子家庭で育った清水珠江(しみず・たまえ)は中学を卒業後、美容師の道へと進むが、父のいない寂しさをまぎらわすかのように幾多の恋愛を経たものの、なかなか結婚することができず……ようやく26歳のときに婚活パーティーで出会った10才年上の宮田功(みやた・いさお)に見初められ、彼の家に嫁ぐこ...
フリーの建築士としてバリバリ稼いでいた浜村鮎子(はまむら・あゆこ/29歳)だったが、これまで一度も男に縁がなく、結婚相手探しに焦っていた。そんなとき合コンで知り合った、大手コンピュータ会社の社員だという男・野川渉(のがわ・わたる)と知り合い、その日のうちにベッドイン! たちまち渉は鮎子の一人暮らしのマンションに...
【29歳・主婦の体験】私の母・文子(あやこ)は今、66歳になりますが、もう長い間ずっと精神科に通っています。なぜそんなことになったのか? これは母の苦労ずくめの信じがたい半生を綴ったものです――…。生まれつき体が大きく頑丈だった母ですが、田舎育ちゆえに都会での生活に憧れ、姉と一緒に上京して小さな店で商売を始めま...
二人の娘を持つ主婦・横田さなえはファミレスでパート勤めをしているが、そこへ客として来ていた三人の子持ち女性・高村と知り合う。彼女に何か肌が合わないものを感じたさなえは、今後つきあわないようにしようと思うのだが、子供同士が同じ小学校に通っているという口実で高村はしつこくまとわりついてくる。そして挙句の果てには、さ...
【59歳・主婦の体験】姑が亡くなるや否や、さっさと愛人女性の元へと出奔した身勝手色ボケ舅。ところがその舅が急に具合を悪くして、私と夫が住む実家に出戻ってきたから、さあ大変! 愛人女は知ら んぷりだわ、夫の兄妹たちは遺産相続をめぐって喧々諤々だわ、日増しに舅のボケ症状はひどくなってくるわで…なんで気楽な次男の嫁...
【30歳・ソープ嬢の体験】早くに母を亡くし、男手一つで自分を大学まで通わせてくれた父の愛情に少しでも早く報いるべく、老舗の名門呉服屋の跡取り息子のもとに嫁いだ女性。しかし実はその夫には二人も愛人がいて、その上なんと姑の公認だという。 裏切られ傷ついた苦しみと孤独を、若いバーテン男性との不倫の関係に溺れることで癒...
【32歳・美容師の体験】まだ遊びたい盛りの20歳で私を産み結婚したものの、男子大学生と浮気した挙句、父と離婚してカレと再婚…その後なんと計4回も結婚した母だったが、そんな特殊すぎる家庭環境で私も妹もまともに成長していけるはずがなかった――…。奔放で多情すぎる自己中母親のおかげで歪みねじくれてしまった姉妹の激しい...
亜由子(あゆこ/30歳)は、夫と二人で賃貸マンションに暮らすパート主婦だったが、毎夜毎夜隣りの部屋から聞こえてくる騒音に苦しめられ、寝不足の日々が続いていた。その元凶は隣家の高一の息子が鳴らすステレオの音楽であり、その母親である勝子(かつこ/37歳)に何度も苦情を言おうとするのだが、ご近所づきあいもある手前、な...
【29歳・アルバイトの体験】土井貴美子(どい・きみこ)は高校卒業後、全国に100店舗を展開する某大手スーパー・チェーンに就職するが、それがまさかあんなドロドロ因果関係に満ちた苦渋の日々になろうとは夢にも思わなかった。まず最初に配属された店舗には、KマネージャーとM主任という二人の女性上司がいて、貴美子が若くてき...
【34歳・主婦の体験】主婦の初美(はつみ)は、二人目の夫と二人の娘との四人家族で幸せに暮らしながら、時折、最初の夫との悲痛な結婚生活と『ヨシくん』のことを思い出していた。初美が最初の夫・川北克二(かわきた・かつじ)と知り合ったのは、彼女が短大を卒業して保育士を目指してがんばっていた20歳の頃。川北はひと回り年上...
借家住まいのごく庶民的家庭で育った幸子(さちこ)だったが、貿易関係の会社を営む裕福な家の後継ぎである北条正則(ほうじょう・まさのり)との交際を経て、新築の大きな新居で結婚生活をスタートさせるという、誰もが羨む嫁入りを果たした。しかし問題は、常軌を逸した超潔癖症の姑の存在だった。とにかく病的なまでに家の中の清潔さ...
新婚の主人公が新しい賃貸マンションに引っ越してくると、隣りの部屋の真鍋(まなべ)さんも同年代の主婦だった。同じタイミングで妊娠した二人は、それを機に仲良くつきあうようになるのだが、真鍋さんのあるところが主人公の気に障るようになってくる。同じTシャツ、同じピアス、同じ髪型、同じ部屋のインテリア、同じ飲み物の好み…...
【27歳・主婦の体験】交際していた教師の謙司(けんじ)からプロポーズされた衿子(えりこ)は、彼のおだやかで性格のいい人間性を好ましく思い、それを受け入れたが、問題なのは彼の両親だった。自分たちはもちろん、親戚中そろって教師一族であることを自慢し鼻にかけている義両親は、周囲の人間を見下しているようで、なんでもかん...
【46歳・専業主婦の体験】専業主婦の松浦歩美(まつうら・あゆみ)は寝たきりの姑の介護をしながら日々の生活を送っていたが、その息抜きとストレス発散のために昔から好きだった文章を楽しみたいと、カルチャーセンターの文芸サークルに入会する。するとそこで出会ったひと回り以上も年上の魚住喜久代(うおずみ・きくよ)というサー...
【26歳・自営業の体験】野田里子(のだ・さとこ)は26歳の独身で、両親の経営する小さな部品工場の仕事を手伝っていた。不況のなか苦しい経営だったが、それでもなんとか家族三人で平穏に暮らしていた。ところがそこへ思わぬ疫病神が…! かつて勝手に家を飛び出した弟のワタルが、妻のルイ子と幼い息子のユタカを連れて転がり込ん...
【36歳・主婦の体験】主婦の清乃(きよの)はある日偶然、思わぬ人物と再会する。彼女は須磨子(すまこ)といい、実は清乃が昔入信していたとある新興宗教団体の信者仲間だった。清乃はもともと両親に無理やり入信させられたこともあって、結婚してからはどんどん教団から離れていったのだが、須磨子のほうはまだ信仰活動を続けている...
【33歳・専業主婦の体験】美衣子(みいこ)は2歳のときに実母を交通事故で亡くし、4歳のときに父親が再婚、後妻のかつ枝(かつえ)が継母となった。父親は出張が多く留守がちだったため、おのずと美衣子とかつ枝の二人だけの生活が多くなるなか、次第にかつ枝はその横暴かつ冷淡な人間性を露わにするようになっていった。美衣子は手...
【40歳・専業主婦の体験】優秀な兄姉に対するコンプレックスから、家でも高校でも孤立していた晴美(はるみ)にとって、ふとしたきっかけで親しくなった舞子(まいこ)は、数少ない親友といえる存在だった。社会に出てからもその親交は続き、悩みや困ったことがあるとお互いに語り合っていた二人だったが、舞子が長くつきあっていた外...
【28歳・アルバイト主婦の体験】身寄りのないOL・美希子(みきこ)は、ただ一人女としての自分に興味を示してくれた同僚の辻本保(つじもと・たもつ)とつきあうようになるのだが、彼はテレクラで知り合ったヤクザの女とも関係をもってしまうような、ろくでもない遊び人男だった。それでも、真面目に生まれ変わるからいっしょになっ...
【32歳・主婦の体験】幼い頃から父親の浮気と暴力に苦しむ母親の姿を見てきた亜沙子(あさこ)は、自分が結婚するなら絶対に父のようではない男性と、と心に誓い、井坂良介という真面目な商社マンと結婚した。しかし逆に良介は真面目で仕事熱心すぎるあまり、残業・接待などで家に寄り付かなくなり、夫婦間にすれ違いが生じていってし...
【50歳・専業主婦の体験】32年前、高校卒業と同時にデパートに就職した澄子(すみこ)は、そこで10才年上の瀬木宗典(せぎ・むねのり)と出会い、若すぎるからと親に反対されながらもデキちゃった婚し、娘・亜衣子(あいこ)を出産する。すると熱心に育児に協力してくれる夫・宗典とは裏腹に、子育てまみれの窮屈でつまらない生活...
OLの瞳子(とうこ)はもう長く『痔』に悩み苦しみ、そのおかげで恋人とも別れてしまうという、つらい日々を送ってきた。かつて母も痔に苦しみ、父がそのケアをするという女として耐えがたい様を見てきたこともあって、恥ずかしくて誰にも言えなかったのだ。そんなある日、妹の鮎子(あゆこ)から中島詠一(なかじま・えいいち)という...
【39歳・専業主婦の体験】私はサラリーマンの夫と小学生の娘の3人家族で、マイホームを購入し新しい土地に引っ越してきました。そこで娘同士が学校で席が隣りだというのが縁で、飯田さんというご近所の奥さんとの交流が始まったのですが、この人がとんでもないクセモノだったのです。飯田さんはご主人は単身赴任中で、娘の紀子ちゃん...
【39歳・専業主婦の体験】加藤法子(かとう・のりこ/仮名)は10歳の息子を持つ専業主婦だったが、子育てもひと段落したということで、11年ぶりに働きに出ることにした。新しく勤めた職場ではAグループという班に配属され、そこの布川(ふかわ)という女性リーダーは美人で感じもよく、ホッとする法子。しかし、彼女が自分に向け...
【31歳・教師の体験】私、小笠原薫子(おがさわら・かおるこ/仮名)は今、私立高校で英語教師をしていますが、振り返ってみると自分でも、よくまあ教師という職業を選んだものだと思います。それというのも、私が小3から小6までの4年間、担任だった女教師にとことん苦しめ抜かれた経験があるからです。彼女は黒岩といい、成績、授...
【53歳・事務職の体験より】成美(なるみ)が中3のとき両親が離婚し、母親は家を出ていき、成美は姉・育美(いくみ)と共に父親と暮らすことになった。しばらくは父娘3人でそれなりに平和で幸せな日々を送っていたが、その後21歳になった育美が結婚して家を出ていくと、時を同じくしてなんと父も18才年下の美津子(みつこ)とい...
【47歳・主婦の体験より】亮子(りょうこ)が6歳のとき、弟の志郎(しろう)が生まれた。待望の男の子の誕生に大喜びし、猫かわいがりする両親。そのしわ寄せは亮子のほうに及ぶようになり、志郎の世話のおかげで迷惑をこうむることもしばしばだった。その後も志郎は大事に大事に、母親の言いなりに育っていき大学まで卒業するのだが...
【20歳・大学生の体験より】女子大生の藤枝明日美(あすみ)は、愛する母がなぜろくでもないDV男の父親と離婚しないのか、不思議でたまらなかった。聞けば、そもそもの両親のなれそめからしてまともじゃない。とある病院で看護師として働いていた母は、当時看護助手だった父と出会い、できちゃった結婚したのだが、その後、父は何の...
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