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『抄堂たく』の作品一覧

今年30歳になる独身OLの宏子(ひろこ)は、どうしても男性とつきあう気になれなかった。というよりも、過去のある忌まわしいトラウマが原因で、つきあうことができなかったのだ。それが起こったのは宏子が小6だった夏休みの夜――老いた実父の介護にかかりきりでまったく妻として相手をしてくれない母に業を煮やした父が、夜中に布...
紀子(のりこ)は、自分の母と祖母の嫁姑のいさかいがトラウマとなり、同居を前提とする恋人・孝一(こういち)との結婚に及び腰だった。しかし1年間の猶予期間ののち孝一の考え方も軟化し、義両親とは別居ということでようやく結婚とあいなった。その後、孝一の弟の修司(しゅうじ)も結婚することになるのだが、相手の彩香(あやか)...
「つきあっている彼女に子供ができたから離婚してほしい」ある日、夫から突き付けられた言葉に、理恵(りえ)は一瞬、夫を殺して自分も死のう…そう思った。しかし、それを踏みとどまらせてくれたのは一人息子の翼(つばさ)の存在だった。この子のためにも私、がんばらなきゃ。そしてシングルマザーとしての暮らしが始まった。元夫は月...
OLの由香(30歳)は妻子ある男性と不倫の関係にあったが、そうとは知らない母は自らが父とそうだったように由香にお見合い結婚を勧めてくるような人だった。しかしある日、由香は見てしまう。敬老ホームへ祖母のお見舞いに行くといって出かけたはずの母が、道端で見知らぬ男性とただならぬ雰囲気で抱き合っている姿を…。ちょうど自...
咲子と夫・修一は社内結婚で、まあまあ幸せで平穏な夫婦生活を送っていた。しかし、ある日咲子が旧友の志穂と会い、食事をして帰ってきた日のことだった。「イビキがうるさい!」といって、いきなり修一が咲子のことを殴りつけてきたのだ。えっ?今までこんなこと一度もなかったのに…突然の衝撃にうろたえる咲子だったが、翌朝、夫が「...
宅配会社に勤める耕平とバツイチの妻・多香子(たかこ)は今、結婚二年目。互いに愛し合い、平和な夫婦生活を送っているが、一つだけ特別な点が…多香子はかたくなに子供を持つことを拒否し、耕平もそれは最初から了承済みだった。知り合った当初から「子供を産むつもりはない」と言う彼女に対して、「それでもいいから」と言ってごり押...
千香には一卵性双生児の双子の姉・里香がいた。明るくはきはきとした姉と幼い頃から比べられ、負けたくない一心で勉強をがんばり、いい学校に入り、エリートの夫をつかまえた。冴えない中小企業勤めの夫を持つ姉に、これでようやく勝った! そう溜飲を下げていた千香だったが運命は皮肉なもので…エリートの夫との間には子供ができず、...
素子(もとこ)は二人の子を持つ、結婚10年目の専業主婦。夫は自動車メーカーの販売所勤めで、決して豊かではないが平穏な日々を送っていた。ところが最近、夫の様子がおかしい。お盆を前にして「だるいから」と、突然実家には帰らないなどと言いだし、不眠を訴え食欲もなく、イライラを隠そうともしない。仕事で疲れてるのかな…そう...
それは突然の死刑宣告のようなものだった。恋人・周司との結婚、そして妊娠出産を夢見ていた佳織に突き付けられたのは、重症の子宮筋腫に冒されているという衝撃の事実だった。手術で子宮を切除しなければ命は危ないし、でもそうなればこの先一生、妊娠は望めない…苦しみ葛藤する佳織だったが、結局、子宮を失う道を選ぶしかなかった。...
「いじめるほうが悪いのか、いじめられるようなことをしてしまうほうが悪いのか…まるでニワトリとタマゴみたいな話ですね」美穂は一人息子の卓人が小学校に上がったのを機に、少しでも役に立てればとPTA役員に立候補するのだが、それがまちがいのもとだった。元々あったクラス内の調和を壊したことで、母親たちの間のいじめにあうよ...
結婚22年目にして念願のマイホームを手に入れた絵美は、それまで夫婦・子供で住んでいた母の実家を出ることになった。そして入れ替わるように一人暮らしをしていた弟の和也が実家に戻ってきたのだが、なんと12歳も年下の若い嫁を連れての帰還だった。その後、絵美はてっきり、80歳の母と弟夫婦がうまく暮らしているものと思ってい...
腰が悪いと言っては何も手伝ってくれない、意地悪な性格の姑。そんな姑に気を遣いながら、最近めっきりかまってくれなくなった夫。やんちゃで育ちざかり真っ最中の幼い娘と息子。そんな家族に囲まれながら家事に育児にパートにと奮戦し、主婦である主人公はどうにも疲れやすくなった自身の体の不調を自覚していた。折しも市の健康診断の...
私の夫は消防署に勤める救急隊員。使命感が強くて真面目で、とても立派な人…そう、立派すぎて仕事熱心なあまり、息子の翔太が産まれたときも、七五三のときも、初めての動物園のときも、あなたはずっといなかった。そして、ずっとあなたがいないまま、翔太はもう中学二年になる。あの子が、私が、これまでどういう想いで暮らしてきたか...
彩子が高校生の頃、野球部が県大会でベスト8までいった。まさか甲子園か、と皆が期待し始めた矢先、野手のエラーによってサヨナラ負けしてしまったのだが、そのとき、一人だけそのエラーした選手を責めず、彼からの返球を待ち続けたピッチャーが今の彩子の夫だった。夫は野球部での活躍もあって地元の大きなデパートに就職することがで...
離婚、シングルマザー、病気、嫁姑、ママ友づきあい…さまざまな人生の局面で、女は自ら自分の道を選んでいく…あなたならどうしますか? リアルな喜怒哀楽とドラマチックな感動あふれる女の等身大ストーリー全5話!●「夫の失踪~難病の息子をおいて出ていったアナタへ~」>>彩子が高校生の頃、野球部が県大会でベスト8までいった...
吉沢栄子は自分が幼い頃アトピーに苦しんだ経験もあって、娘・由樹と夫にはちゃんとしたものを食べさせたいと願い、高くても安心・安全な食材を買うために週四日、近所のスーパーでパート勤めをしているような食意識の高い主婦だった。しかし皮肉にも、その娘と夫の内心は複雑だった。栄子の作る食事はたしかに安心・安全かもしれないが...
「あの頃はロマンチックでよかったのになあ…」泥酔して帰ってきて横で寝ている夫の幸一を見ながら、崎坂多恵は深いため息をついていた。7年前のあの日、家長の姪との見合いを断って多恵のアパートまで来てくれた孝一は、その足でプロポーズしてくれたのだ。本当にうっとりする瞬間だった。出世街道よりも自分への愛を選んでくれた幸一...
結婚7年目にしてようやく妊娠することのできた小田千夏だったが、まさかの同じタイミングで舅が心臓発作で急逝し、ひとり暮らしとなった姑と夫の実家で同居することになった。昔気質の姑は何かと堅苦しく窮屈な性格だったが、嫁としてなんとか馴染もうとする千夏。でもやっぱり、嫁姑の間の壁は高くて…そんなとき、姑が末期の大腸がん...
33歳のOL、小山美沙は焦っていた。もう6年もつきあっている28歳の彼氏・一樹がいるのだが、一向に結婚してくれようとしないのだ。設計の仕事もまだ勉強中の身だし、あまり恵まれなかった家庭の事情もあったりしてその気になれないという。それでもなんとか美沙の田舎の実家まで父親に会いに来てくれたものの、それは「お嬢さんと...
初めてのキスが演技なのに、それが嬉しくて…!?
粗野で男性的すぎる彼が、私の本能を刺激する――!?
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