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『神月一八』の作品一覧

江戸・吉原。「おっ、見ねぇ、花魁道中だ」道行く人々が足を止める。“蛇”が言う。「お鶴、いいかよく見ておけ。これが吉原百万両の大傾城、蒼桐花魁だ」それが私と、生涯を賭して戦う事になる蒼桐花魁との初めての出会いだった。私は没落した武士の娘だった。父は農業を始めたが上手く行かず、もう質種も尽きて明日の食い扶持にも困っ...
「一度離婚を経験したら、次になんて踏み出せない────」親友に夫を奪われる形で振られた葵。傷ついた心はとても5年では癒えない。「…だから後輩の桐生智樹とは、カラダだけのつき合い、いわゆるセフレです。それが楽だし、それだけでいいと思ってた。あの人が現れるまでは」
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