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『東陽片岡』の作品一覧

古いが雰囲気のある居酒屋で酒を飲んでいる男。彼は煩悩と快楽について語っている。例えば、酔っ払って布団に入り、眠りに落ちる時の気持ちよさ。あるいはラーメンと一緒に春巻きをパリパリと食べている時の高揚感。ひとしきり話した男はスナックに行こうと思い店を出るが…。──作家本人が、酒、パチンコ、女等々についての体験を語る...
首都高の下でダンボールハウスに住む三人の男達。その内の一人、トメさんが一升瓶を持って来たので酒盛りが始まった。それにしてもどうやって酒を入手したのだろう。不思議がる二人に、トメさんは事のいきさつを話し始めた。なんでも彼は、割烹「志乃」の美人女将の前で切腹しようとしたらしいのだが…。──お金は無いが明るく生きるオ...
「ちきしょう、たまんねえぜ、ここの煮込みはよぅ」。居酒屋で、サングラスにパンチパーマの男が一人、酒を飲んでいる。そこに現れたのはグチを聞くのが仕事の「グチ聞き屋」。パンチパーマはグチ聞き屋に一杯飲ませて話を始め…。──飲み屋に、スナックに、ピンサロに、ダメな男達のドラマがある。哀愁漂うシュールギャグ短篇集。
とある街の片隅、古びたアパートに一人暮らす女性。3年前に失踪した亭主のことを今も想う彼女が、ある日、屋台のカレー屋を始める決意をした。それは亭主の大好物がカレーだったから…。(第1話)
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