運命があるにゆえ願いは生まれ、人は生きるゆえに運命と対峙する。その心の深淵にも影を落とす強い呪縛に、すべての人は無抵抗にさえ見える。沢村史郎、十七歳。運命は彼をどう裁くのか。彼は運命を超えられるのか。

オルゴール連続殺人。その被害者は全て「ブレード・チルドレン」と呼ばれる子ども達だった。真相は現在も闇の中に…。犯人とされる少女・雨苗雪音が企む陰謀とは…!?

消えた13人のブレード・チルドレンのリスト「ミカナギファイル」。その存在を利用する雨苗雪音の真の狙いは、血の復讐なのか!?　伊万里の前に突如現れた雨苗。謀略の糸を引く鳴海清隆。目の前を錯綜する真実が更なる混沌を呼ぶ…!!

消えた13人のブレード・チルドレンのリスト「ミカナギファイル」。その妖しい輝きに集まる者は皆、「救い」を求める…。単純にして矛盾のない解は存在する――。9年前の雨苗邸惨劇事件の真相とは一体…!?

衝撃――!!　明らかになった驚愕の真実…!!　真実の底にあったあまりにも深き闇…、それは光なき復讐…。破滅へと向かう運命の中、交錯する想い、そして絡み合う思惑…。運命の螺旋が紡ぐ物語、ここに完結――!!