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10完結!

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作品のあらすじ
グランプリの優勝賞金は1億円、平均年収は1千万円以上! 時速70kmで激突する「競輪」の世界に挑む青年・辻堂麟太郎の闘いを、スポーツ漫画の旗手が熱く描く、衝撃のガチンコ競輪敢闘伝!!
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    高校最後の夏。「ツール・ド・沖縄」ジュニア国際120キロロードレースで、最後の追い上げもむなしく、またもライバル・藤沢に敗れた麟太郎。世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」を目指す2人は、レース後に互いの夢を語り合っていたが、そのとき突然、麟太郎の家族が交通事故に遭ったとの急報が届く。一瞬にして母妹を亡くし、植物状態の父を養う運命を負った麟太郎は、金を稼ぐためにロードから競輪への転向を決意して…。
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    寒川の伯父のレースを観るために初めて競輪場を訪れた麟太郎は、自分の知らない「競輪」についてイチから教えてもらうことに…。そして、その目の前で寒川の伯父のレースが始まった!
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    寒川の案内で、初めて競輪のレースを見学中の麟太郎。そこで行われていたのは、トップクラスのS級よりも劣るA級レースだったが、本来S級の脚を持つ秋谷が用いた荒技により、出場全選手が激しくヒートアップ! 同じ関東ラインの先行選手の前に出た秋谷はラストスパートで、その選手を2着に引っぱり上げる走りをみせる!! そして、最高の番手の力を目の当たりにした麟太郎は…!?
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    八郎潟と秋谷の弟子になるため、2人の練習に1か月間ついていくことになった麟太郎。自転車でバイクについていくという激しい練習をするが、麟太郎の走りはなかなか進歩しない。一番の問題は走った後に吐きもしないことだと秋谷は言うが、約束の日まで残り3日になっても、麟太郎はその答えを見つけ出せずにいて…。
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    ひょんなことから、1000mタイムトライアルのサラブレッド・烏帽子岩と、その同じ種目で勝負することになった麟太郎。まだまだバンクは素人同然の麟太郎だが、初めて走る川崎競輪場が、いつもの立川と特性が全く違うことに瞬時に気付き、早く全国のバンクを走ってみたいと心躍らせる。一方の烏帽子岩も、身長2m超の体格のため競輪に懸けるしかない事情があり、心静かに闘志を燃やしていて…!?
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    烏帽子岩とともに小田原競輪場に行った麟太郎は、そこで烏帽子岩の大師匠にしてS級最年長選手・尻手徳太郎の、52歳とは思えぬ走りを目の当たりにして感動する。そのころ秋谷もまた、自分の居ぬ間に麟太郎が「もがけない」という欠点を克服していたことを六郷から聞き、弟子の成長を喜んでいた。そして、競輪学校入試に向けて麟太郎の本格的な猛練習が始まる…。
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    競輪学校に入学した麟太郎は初日、厳しい教官と分刻みのスケジュールに早速面食らう。そんな中、トラックエリート名護猛が美里晶に宣戦布告!! その美里も“いわき平の秘密兵器”と呼ばれる実力者で、そんな凄い連中と同期であることに心躍る麟太郎。しかし、6回目の受験で受かった年長のルームメイト・須崎からは、なぜか嫌われてしまい…?
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    第96期生にとって初の勝負の舞台、試走記録会。世界を見据えたシーサーの凄まじい走りを目の当たりにし、一同は驚愕する。しかし、最大のライバル・藤沢悠と戦いたくても戦えない麟太郎にとって、新たな強敵の出現はさらなる闘志を燃やす目標になるのだった。その麟太郎の宣戦布告を受けるシーサーと和尚だが、そこにバリコも参戦してきて…。
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    初めて迎えたレース形式の訓練。スタート前、全員が腹の探り合いをする中、麟太郎は自分が不利になるのも意に介さず大声で「徹底先行で勝つ!!」と宣言。だがスタートに失敗し、無理に先頭を取りに行ったため、余計に脚を消耗してしまう。そしてゴールまであと600mの時点でダッシュをかけるが、果たして最後までもつのか…!?
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    競輪学校の頂上決戦“選抜レース”の準トーナメント決勝。和尚とデットヒートを繰り広げる麟太郎だが、最後の直線でさらにスピードを上げ一気に抜け出す!! それこそが和尚やシーサーが恐れていた、必殺“ガリビエカマシ”の本領…すなわち、バンクの斜面を利用する省エネ走法で加速し、残しておいた燃料をゴール前で点火するという、筋肉の使い分けができる麟太郎ならではの走りだった。それにより残り20メートル足りない脚を克服した麟太郎を、和尚たちも猛追するが…。