logo

banner

麒麟館グラフィティー

麒麟館グラフィティー

14完結!

応援メッセージを書く
作品のあらすじ
北の街、札幌に60年続く古い下宿館がある。その名は麒麟館、夢と希望に輝く若者の家だ。名物大家のこるり婆さんが逝ってしまい、曾孫の妙が管理人としてやってきた。引っ越しの日、妙は道で家出した人妻菊子を拾うが、彼女の夫、宇佐美秀次は妙の初恋の男だった…。北海道の四季を背景に、せつなく苦い、愛と友情と青春の日々が始まる。
もっと見る
  • こののあらすじを見る ▼
    北の街、札幌に60年続く古い下宿館がある。その名は「麒麟館」、夢と希望に輝く若者の家だ。名物大家のこるり婆さんが逝ってしまい、曾孫の妙が管理人としてやってきた。引っ越しの日、妙は道で家出した人妻・菊子を拾うが、彼女の夫・宇佐美秀次は妙の初恋の男だった…!! 北海道の四季を背景に、せつなく苦い、愛と友情と青春の日ーが始まる!!
  • こののあらすじを見る ▼
    ある日、秀次の母親が菊子を連れ戻しにくる。秀次の冷たさに耐えかねて家を出た菊子だったが、もう一度やり直してみようと秀次のもとへ帰る。しかし、秀次は菊子にやさしい言葉をかけてくれない。菊子はいたたまれず再び家を出て、麒麟館にやってくるが…!?
  • こののあらすじを見る ▼
    妙は秀次の建築事務所に雇われるが、体面のために菊子を取り戻そうと策を弄する秀次に、激しい怒りの炎を燃やす。そして、ある日菊子の母親が麒麟館にやってきて、自分と菊子の生い立ちを告白する。それを聞いた妙たちは秀次から菊子を守ろうと心に決める。
  • こののあらすじを見る ▼
    ある日、妙の父親・画家の森川が麒麟館に帰ってきた。個性的な森川も麒麟館の住人となり、さらににぎわう日ーが続く。そのなかで麒麟館の一員・大学生の火野の菊子への想いは深まってゆくが、菊子の立場を不利にしたくないと告白することができない。
  • こののあらすじを見る ▼
    秀次は妙を自分の会社・宇佐美建設に雇う。秀次に憧れている妙だったが、菊子を取り戻すために、菊子の仕事を邪魔したり、麒麟館から連れ出し監禁するなどの卑怯な手口を目の当たりにし、怒りの炎を燃やす。そして、秀次の会社の倉庫が火事になってしまい…!?
  • こののあらすじを見る ▼
    妙、菊子、秀次、そして火野。愛と拒絶、友情と反発が乱れる複雑な四角関係。妙と秀次は廃材利用の家を建てるため十勝平野を巡り、火野は菊子とプライベート・フィルムを撮るため2人きりで過ごす。わずかになにかが変わりかけていた。菊子は秀次という存在と全力で対峙し始める。
  • こののあらすじを見る ▼
    菊子への想いを育ててきた火野は、とうとう告白する。人の愛のあたたかさにふれた菊子は、改めて自分と秀次を見つめなおすことをはじめる。そこへ秀次のいとこ・容子が現れ、菊子から妻の座を奪い返すと宣戦布告するのだが…!?
  • こののあらすじを見る ▼
    会社再建のため懸命に動く妙の姿を見て、秀次も妙に一目置くようになった。しかし、それまでは先輩である秀次に心ひかれていた妙だったが、秀次の菊子への冷酷な仕打ちを見て、強い怒りと幻滅を感じだしていた。
  • こののあらすじを見る ▼
    大学を卒業した火野は悩みながらも花屋となる道を選び、個性豊かな下宿人・梶井、横山、チカたちも自分の道を気ままにパワフルに進んでいる。菊子の声はいまだ秀次に届かず、妙と秀次の対立は続いている。愛と反目による表向き調和のとれた構図。だが、どこかで崩壊の芽が膨らみ始めていた。
  • こののあらすじを見る ▼
    秀次にひかれていた妙は、菊子と秀次の離婚を条件に秀次と一夜を共にした。そして、秀次の子供を身ごもるが流産してしまう。このことを知った秀次は妙の憔悴した姿に動揺し、麒麟館の地上げをやめて姿を消してしまう。