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緑山高校割引

緑山高校

20完結!

応援メッセージ1
作品のあらすじ
夏の甲子園出場をかけた予選・決勝に、飛んでもない高校が勝ち上がってきた。今年創立されたばかりの全員一年生チームの緑山高校。怪物・二階堂を筆頭に、個性豊かというか、チーム・ワーク無視の目立ちたがり屋軍団。試合中も喧嘩してばかりだった。優勝候補の神堂高校と、1対1のまま延長16回の表、3ランを打たれる二階堂だが、最後花岡が暴走的ランニング・ホームランでサヨナラ勝ち。甲子園出場を決めた。甲子園では、コントロールの定まらない二階堂が、初回4点を取られてしまうが、その後は0封を続ける。二階堂には、三振記録だけが目標だった。うだる暑さの中、緑山高の反撃は…?
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    夏の甲子園出場をかけた予選・決勝に、とんでもない高校が勝ち上がってきた。今年創立されたばかりの全員一年生チーム の緑山高校。怪物・二階堂を筆頭に、個性豊かというか、チーム・ワーク無視の目立ちたがり屋軍団。試合中も喧嘩して ばかりだった。優勝候補の神堂高校と、1対1のまま延長16回の表、3ランを打たれる二階堂だが、最後花岡が暴走的 ランニング・ホームランでサヨナラ勝ち。甲子園出場を決めた。甲子園では、コントロールの定まらない二階堂が、初回 4点を取られてしまうが、その後は0封を続ける。二階堂には、三振記録だけが目標だった。うだる暑さの中、緑山高の 反撃は…?
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    6回まで18連続三振を奪う二階堂。ファウルを取るなと叫んでまで、27三振記録を狙う。二階堂のHRで2点差に迫る が、敵はバント作戦にでた。遂に内野安打を打たれて連続三振は23でストップ。気落ちした二階堂がピンチを招くが、 捕手の犬島に勝ったら大阪見物だと檄を飛ばされ、まだ27奪三振があると気を取り直した。そして9回、相手の主砲・ 国枝がホームラン性の当たりを飛ばして、二階堂の奪三振記録をストップさせるが、焦ってホームに突入し、アウトと なる。緑山は1アウト後、宮が振り逃げで1塁へ。送りバントで2塁へ進んだ。
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    ジャンケンで決めた打順の4番に入った花岡が、3塁打を放って1点差に。犬島がHRを打って、初戦はサヨナラ勝ちを 収めた。2回戦の相手は、出場校中最高の打率を誇る桜島高校。ところが緑丘の先発投手は二階堂ではなく、予選で一度も 投げたことの無かった花岡だった。怒る桜島高だが、花岡も一流の投手。1回を無失点に抑えた。桜島高の投手は、アンダー スローの伊集院。デッド・ボールで佐山が歩き、ピンチ・ランナーに二階堂が入った。二階堂はそのまま守備につき、花岡は 桜島高の4番・阿久根と対決する。
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    阿久根をピッチャーフライに抑える花岡。2回の裏に花岡が塁に出て犬島がHRを打つが、3回センターに打たれた球を、 二階堂が目測を誤ってヒットにした上、豪返球があだとなってランニングHRを喫してしまった。動揺した花岡は、連続 フォアボールの後阿久根にHRを打たれ、4対2と逆転される。交代しようとマウンドに来る二階堂だが、花岡は追い返し た。8点取られてやっと交代。二階堂の三振ショーが始まる。犬島の檄で、花岡がHRし、犬島、白石、早坂の連続ヒット で3点を入れた。そこで桜島は、エースの東郷を投入する。しかし緑山は、北村がヒットを打ち、二階堂がHRを!
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    緑山高は二階堂のHRで、同点に追いついた。投手戦になって8回の裏、緑山高は白石が2ラン。9回の裏は復讐に燃える 東郷をも二階堂が三振に打ち取り、3回戦進出を決めた。優勝する気になってくる、緑山ナイン。経費がかさむことを心配 する校長たち。そして対東京学院、1回先頭打者の二階堂が、東京学院・神保の放ったワン・バウンドのクソボールをHR してしまった。やはり二階堂の奪三振ショーが始まるのか?
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    狙われた二階堂の2球目は、剛球かと思いきや何とフォーク!立ち上がりを攻めきれなかった東京学院は、じっくり球筋を 見極める作戦に移った。投手戦の中、ジャスト・ミートしてもバットを押し返す二階堂の剛球だった。だが何とか打ち返さ れた球がヒットになり、気落ちする二階堂。8回裏に同点に追いつかれてしまった。その上、二階堂の剛球を受け続けた 犬島の左手が限界に…。それでも治療を終えて出てくる犬島。9回の表、またもや二階堂のHRが飛びだした。しかしその 裏、今度は東京学院の若宮にHRを喰ってしまう。
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    2対2の同点で、延長戦に突入。花岡の3塁打の後、犬島が2ランを叩き込んだ。二階堂がその裏を抑え、緑山高とうとう ベスト8に進出!準々決勝の相手は、海征院高校。一方的に攻めながら、点が取れない緑山。0対0のまま延長10回、 海征院4番の徳田が2ベース・ヒットで出て、二階堂の暴投で遂に1点を取られてしまった。花岡がハッパをかけて、緑山 も反撃にはいる。白石、早坂、北村の連続ヒットで同点。延長15回、二階堂は徳田を打ち取り、代打で出てきた徳田の弟 もレフトフライに仕留めるが、早坂が日射病で倒れ、2点が海征院に入った。早坂を責めてナインのひんしゅくを浴びる 二階堂だが、その裏HRを打ってのけた。
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    限界を超えた疲労の中、2死1塁となったところで花岡がHRを打ち、緑山高校準決勝進出成る! 準決勝の相手は、南国 高校。1回、1番バッターの佐輪知は、振り逃げで3塁まで行ってしまう俊足の持ち主だった。剛球で2,3番を打ち取る 二階堂。そして4番の怪物・海豊と対決する。休みの前日に、二階堂でさえ持ち上げられなかったトラックを持ち上げた男 だった。二階堂は初球をHR性のファウルにされるが、海豊の特製バットをへし折って三振を奪う。その裏に出てきた南国 高のピッチャー岬田は、魔球クロスファイアー・ボールの使い手だった。消えるボール? しかも球速は、152キロも あった。
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    凄まじい二階堂の剛速球。スピード・ガンは何と178キロを示した。だが岬田のクロスファイアー・ボールは、途中で 消えてしまう魔球である。犬島が激打するが、自分の打撃に酔いしれて走るのを忘れ、1塁アウトとなった。そして両者譲 らぬ投手戦となる。左打者の二階堂には、ボールが消えずに見えたと聞いて、花岡も左打席に立つたが、打てなかった。 まやかしではなく、鋭い切れがボールを消えたように見せていたのだ。岬田は相棒の海豊をも打ち取れる球を編み出すため に、1年を費やしていた。5回を終わって、0対0の同点が続く…。
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    8回の裏、捕手の犬島の手が限界に来て、パスボールを連発。満塁のピンチを迎えるが、何とか1点もやらずに守りきった。 この回5個の三振を取ったため、二階堂は連続27三振を達成。その裏花岡が、疲れで切れの悪くなった魔球をHRする。 9回二階堂は、2アウトにしながら3番を歩かせ、海豊との勝負を選んだ。剛球をジャストミートした海豊だが、衝撃は 海豊の腕をへし折ってしまった。それでも打球は、ラッキーゾーンへ。逆転の2ランとなる。海豊は折れた腕をギプスで 固定して、すぐに復帰した。1点ビハインドとなった緑山の反撃は?