島の王・ゴジョウの屋敷から脱出することに成功した七瀬は、飛行機が不時着した海岸へと向かう。シマビトに抵抗して殺された乗客たちの無残な有り様を目の当たりにしながらも、七瀬の胸には希望が灯っていた。無線機が生きていれば救助を呼べるはず――無事に機体の中に入り込む七瀬。だが、そこにいたのは、残された積荷を専有して宴に興じるシマビトの一味だった。一方、自らが犠牲となることで七瀬を逃した星は、「夫」となったゴジョウにその肉体を組み敷かれる。せめて苦痛から逃れようと、小姓・ヒナゴが炊き込める催淫性の煙を吸い込み酩酊を深める星。五感が情欲に塗りつぶされていく――昨日までの日常が目の前の非日常に侵食されていく、もうひとつのトライバル・サバイバル・ストーリー!