獣人が統治する国ノプ・ノール。
獣人貴族の間では「人間のオス」をエスコートすることが流行っていた。
子爵のカイザーは、晩餐会でその流行を一蹴し、犬猿の仲の貴族から「爵位を買った成金に崇高な趣味はわからない」と謗りを受ける。
一方、貧しい没落貴族の人間・ノエルは僅かな使用人たちと清貧な暮らしを送っていた。
そこへ人間のオスを探すカイザーが現れる。
ノエルに興味を持ち、連れ帰ろうとするカイザーだが、ノエルの頑なな抵抗にあう。
ノエルの清廉な行動に情動と欲を感じたカイザーは「お前で遊ぶ」とノエルを組み敷いて――?