遊の誰にも言えない秘密――それは好きになるのが『男』ということ。 友達には恋人ができないフリして楽しく遊んできたけれど、 受験勉強前にデートの経験がしてみたい！と、遊は思いきってレンタル彼氏を申込む。 デート当日、遊の前に現れたレンタル彼氏の真は驚いた様子。 遊は内心へこみつつキャンセルしようとすると、 「君の顔があまりにも好みだったから」とささやいてきて！？ 遊の好みの顔でもある真の言動や行動に振り回されるけれど、 その正体はまさかの相手で……？

遊がレンタル彼氏を依頼したのはなんとクラスメイトの優等生！ ぴっちり整えた髪型と服装という真逆な真面目スタイルに 同一人物なのか信じられない遊。 けれど、話しかけてくるのはあの時と同じ声で……。 真に秘密を握られ脅されるが、同じ秘密があることを思い出し企む遊だったが、 自分の不注意から、真に助けられケガを負わせてしまう。 罪悪感から「自分ができることならなんでも言え」と声をかけるが、 真に自身を慰めるのを手伝えと言われてしまって…！？

真に好きだからと言われてから数日…。 遊は勉強も身が入らず、気分転換に友達と息抜きに遊びに行くことに。 ところが駅へ向かう途中、可愛い女子と歩く真を見かける。 自分への「好き」はレンタル彼氏としてのサービスだったのかと思い、 なぜだか遊の胸は痛くなり――…。 気持ちが晴れないまま、次の予約を真に催促され怒りをぶつけるが 「それやきもちだよな」と言われ……？

真に次はお前を抱きたいと言われた遊。 自分はどうすればいいのか、この感情はなんなのか分からない。 それでも真の熱が忘れられず、真にされたことをなぞるかのように 自身を慰めてしまう。 真とも話すことも次の予約もできないまま、時間は過ぎていく。 そんなある日友達グループのひとり、由弦に呼び出される。 恋愛の意味で遊が好きだと告白され、 その上、レンタル彼氏を利用したことがバレてしまい！？

由弦に告白をされ、強引にキスをされてしまった遊。 真にされたキスとは違った感覚に、 彼のことを好きだと自覚した遊は、謝りその場を去る。 真に会いたい気持ちのまま、レンタル彼氏を申込み 遊がしたこととは……？

真のことを気持ちよくしようと頑張っていた遊だったが、 うまくできないことに恥ずかしくなり逃げ出してしまう。 誠は、遊のことをずっと見ていたから そんなことくらいで今さら逃がしてやらないと遊を追いかけ、 好きだと気持ちを伝える。 そして心が通じ合ったふたりはついに体も結ばれ……。 もどかしいラブストーリー、最終話！