「君は僕に相応しい婚約者だよ」 そう言って、無垢な御曹司は疑いもなく私を抱く。私が何のために、どんな方法で、この立場と彼の心を手に入れたのか知らずに――。 菱ヶ江家は、ホテル経営を基盤に不動産業や画商で巨額の富を得る一大グループの創業者一族。 その後継者の隣に立つ咲乃の目的とは…!? ※本書はショコラブ・バニラブに掲載されたものをまとめたもので「フェイク～大富豪と復讐の花嫁～」（1）～（6）が収録されています。

「まさか、悠馬しか男を知らないのか？」 誰もいない書庫で、未来の義弟と二人きりになった咲乃は、突然抱き寄せられてキスされてしまう。無理矢理ねじ込まれる熱い舌がいやらしく蠢いて…。腹違いとは言え兄弟のはずの婚約者とはあまりにも違う強引な艶めかしさに混乱し、逃げ出してしまった咲乃は… ※本書はバニラブに掲載されたものをまとめたもので「フェイク～大富豪と復讐の花嫁～」（7）～（11）が収録されています。

「その代わりに、キスしてくれる？」 無理がたたって倒れてしまった咲乃を病院に運んだのは、婚約者の弟・藍介だった。近頃別人のように変わってしまった悠馬にフォローを入れることを申し出てくれた藍介。その代わりに要求されたのは、唇への深いキスだった――。 ※本書はバニラブに掲載されたものをまとめたもので「フェイク～大富豪と復讐の花嫁～」（12）～（16）が収録されています。

とうとう両親の仇を明らかにする証拠を見つけた咲乃。だがあと一歩のところで、その絵は奪われてしまっていた。打つ手を失い絶望する彼女に寄り添い続ける藍介だったが、彼もまた、かつて捨てられた母親の手によって新たな絶望の淵に立たされていた…。 ドラマティック復讐譚、堂々完結！　合冊版限定描き下ろし付き！ ※本書はバニラブに掲載されたものをまとめたもので「フェイク～大富豪と復讐の花嫁～」（17）～（21）が収録されています。