泳ぐことが好きな青山飛男は、高校2年生の夏を水泳に捧げていた。突然のキャプテンの脱退や読めない新入生・赤土（セキド）に戸惑いながら、水泳部の活動をこなしていくと――ある日、コーチとして元日本記録保持者の宇田川が赴任することに！

因縁のライバル校と対抗戦を行うことになった飛男たち水泳部。男子100ｍ自由形の決勝で、飛男とライバルの柿沼は優勝争いにもつれこむ――はずが、新入生の赤土（セキド）がダントツの1位に！？ 選手の替え玉だったセキドの記録は、公式の日本記録さえ上回っていた……。

100ｍ自由形で高校チャンピオンの記録を持つ寒河江。飛男は負けを覚悟で彼に勝負を挑むが――結果は見事なまでの惨敗となり、圧倒的な才能の差を見せつけられる。しかし、立ち去ろうとする寒河江の前に、水泳部の新生・赤土（セキド）が立ちはだかる。

泳ぐことが好きな一心で水泳にのめり込む飛男は、寒河江に負けたショックから立ち直り水泳部に復帰。才能ある高校生スイマーたちとの差を認めつつも、世界を目指すことを決意する。一方、才能溢れる赤土（セキド）は都高校戦で公式戦デビューを果たし……。

デビュー戦で日本新記録を達成した赤土（セキド）は、たった1日で日本水泳界からの注目を独占してしまった。一緒に世界を目指すと決意して戻ってきた飛男だったが、オファーやスカウトが止まらないセキドを見て、ある決意をする――。