小さな村で孤独に生活する青年テツ。彼には誰にも言えない秘密があった。それはバケモノとの行為を想像して自身を慰めること…。きっかけは、狐狸や鬼、大蛇などと交わる女が描かれた一枚の絵。その絵を見た日から、彼は自身がバケモノとまぐわうことを望むようになった。ある日、村長に連れられた洞窟で牢の看守を命じられたテツ。そこにいたのは、この世のものとは思えない美しき人魚で…。見た目とは裏腹に自由奔放な彼は“暇つぶしに付き合ってくれれば望みをなんでも叶える”とテツを誘惑し…？

周囲の人々の腹の内がわからず思考を巡らせるテツ。村長に探りを入れてもはぐらかされてしまうばかりで、意図を掴むことはできない。その中で、テツは人魚と会話をするようになり、少しずつ心を通わせていくのだった。村人も人魚も何をしようとしているのかわからない中でテツの取った行動は…？

人魚に「アサヒ」と名付けたテツ。日に日に言葉が流暢になっていくアサヒとテツは言葉を交わすことで関係を深めていった。祭りが近づいていくにつれてより一層村に対して不信感が募るテツは今までの出来事を思い返してみる。するとテツは“あること”に気がつき…？

村長はアサヒを人魚だといい、村の男たちで食べることを計画していた。「人食いだぞ!?」と止めるテツの声は届かず、アサヒに村長たちの魔の手が忍び寄る。洞奥の池まで追い詰められた二人だったが「私を信じて」というアサヒはテツを連れて池に飛び込んで…？

村長たちに洞奥の池に追い詰められ絶体絶命のアサヒとテツ。しかし、ザパッ！という大きな音と共に、村長たちが何者かの手によって池の中に引き摺られていった。村長たちの悲鳴が止むと、そこにいたのはこの世のものとは思えない美しい女たちで…？絶世の美形人魚×孤独な青年の異種族BL物語、堂々完結!!