《この結婚に、愛はない――はず？？》　実家の会社が倒産寸前…崖っぷち令嬢の紗和（さわ）に舞い込んだのは、紫之宮グループの次期社長・椋（りょう）との契約結婚！　しかし、「夫」となった椋はふたりきりになると無口でドライに…。「仮初めの関係とはいえ、少しでも仲良くなれたら…」めげずに歩み寄ろうとする紗和。すると、椋は徐々に優しいまなざしを向けるようになってきて…！？　クールな御曹司×前向き女子の契約婚から始まるピュアラブストーリー！

「お前がいるのに、別の女の元に行くわけないだろ」相変わらず家に帰って来ない椋に、寂しさを募らせる紗和。しかし、どうやら仕事が忙しい模様…。せめて一言だけでも…と椋に心配の言葉をかけたところ、思わぬ提案をされてしまい――…！？

絡まる指先にドキドキが止まらない――。ある事情で、ふたりは動物園へ出かけることに。ここでは夫婦を演じなくて良いはず…と思いきや、椋の恋人のような振る舞いに戸惑う紗和。「いつまでも初々しいところが可愛い」仮面夫婦のはずなのに、どうして……？

本当の夫婦みたいには、なれないと思ってたのに…。椋への恋心を自覚してから、もっと仲良くなりたい想いが募っていく紗和。仮面夫婦なんだから今のままで十分…と諦めていたら、部署の飲み会に椋が迎えに来て！？　「今日は俺の言うこと聞いて」そのまま同じベッドで一夜を過ごすことに――。

「椋さんと離婚なさい」母からの突然の提案に困惑する紗和。一方、椋とは以前よりふたりで過ごすことが増え、ますます仲良しに。そんな時、椋の元カノ・冬堂さんとばったり遭遇して――？

「そばにいたいと思える人が、ずっと欲しかったんだ」寂しい幼少期だったせいか、何も望まず相手に合わせる日々を送ってきた椋。けれど、紗和との出会いをきっかけに、椋の心に変化が…。椋が紗和との婚約を決めた理由とは――？

この手を離さなくてもいいの…？　離婚を提案しようと決意した紗和。けれど、なぜかいつもより甘い椋に、心が揺らいでしまう。思い切って伝えると、「離婚されたら意味ないからな」と椋が迫ってきて――！？

「…ごめん、もう耐えるの限界だから」ついに思いが通じ合った紗和と椋。幸せいっぱいの中、ふたりは新婚旅行へ行くことに！　椋を楽しませようと意気込む紗和だったが、次第に“初めての夜”を意識し始めて……？