森の王の予言で『黒き災いの火が起こる』と語られた魔獣巣食う土地――“鉄錆山脈”。
その地について知るべくドワーフ達に会いに行くと二百年前の大乱の地獄を生き抜いたドワーフの元近衛・グレンディルの姿があった。彼の口から語られる“くろがねの国”の顛末――
それは、王と共に戦った者と、王命に従い生き抜いた者との物語だった。
そして帰途に就こうとしたウィルは街でドワーフの青年・ルゥと知り合う。
背を丸め、おどおどと過ごす姿に前世の自分を重ねたウィルはルゥを鍛えるべく、従士として雇い入れる提案をする。
応じる意思を示すルゥだったが、ドワーフ達は困惑するばかりで――。
「小説家になろう」発、王道ハイファンタジー、青年が“まこと”と勇気を奉げる第7巻!!