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拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ

拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ
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作品のあらすじ
病弱で引っ込み思案な王女リデルは、才覚に溢れた騎士オスカーに恋をし晴れて夫婦となる。 しかし、偶然この結婚はオスカーが望んでいない婚姻と知ってしまい、希望に満ちていたはずの夫婦生活は空回り、二人の心はすれ違っていく。 そして、追い打ちをかけるように悲劇がリデルを襲い、命を落としてしまう。 だが、二人の物語はそこで終わりにならなかった――。 “はずれ姫”と蔑まれた元王女と“氷の騎士”と謳われた青年伯爵。 これは、不器用な二人が時を越えて紡ぐ、恋の物語。
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    病弱で引っ込み思案な王女リデルは、才覚に溢れた騎士オスカーに恋をし晴れて夫婦となる。 しかし、偶然この結婚はオスカーが望んでいない婚姻と知ってしまい、希望に満ちていたはずの夫婦生活は空回り、二人の心はすれ違っていく。 そして、追い打ちをかけるように悲劇がリデルを襲い、命を落としてしまう。 だが、二人の物語はそこで終わりにならなかった――。 “はずれ姫”と蔑まれた元王女と“氷の騎士”と謳われた青年伯爵。 これは、不器用な二人が時を越えて紡ぐ、恋の物語。
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    王女リデルは騎士オスカーと結婚し、愛娘エミリアを授かるも悲劇の死を遂げる。一度もオスカーと心を通わせること無く……。 だが、死んだはずのリデルは運命の悪戯により子爵令嬢ジュリエットとして新たな人生を歩むことに。 そして、死から12年の時を経てオスカーとエミリアに再会。 ジュリエットとして生きるべく、逢うのは最後と決心するが―― 愛娘が離れゆく二人の運命をつなぎ止めた。 新たな生を歩もうとするはずれ姫と、過去に縛られる氷の騎士。 これは、臆病な二人が時を経てやり直す恋の物語、第二幕。
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    王女リデルは子爵令嬢ジュリエットとして新たな人生を歩み始めたが、あろうことか前世の夫オスカーと愛娘エミリアと再会をしてしまう。 さらに、エミリアの家庭教師となり、かつての自分の家で過ごすうち、オスカーがリデルを今も大切に想っているらしいと知るのだが……。 目を背けたい記憶と、信じたいという想いが交錯するなか、ジュリエットは過去の真実と向き合うことを決意する。 儚き願いは二人の希望となる……はずだった。 過去を乗り越えようとするはずれ姫と、過去に縛られ続ける氷の騎士。 これは、すれ違う二人の想いが時を越えて紡ぐ恋の物語、第三幕。
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    ジュリエットは、王女リデルの従兄弟であるイーサンと再会するも、記憶にある優しかった姿とは異なる冷酷な対応に戸惑ってしまう。迎えたリデルの追悼式典。過去オスカーとの関係を噂された因縁の女性シャーロットが目の前に現れ、在りし日のリデルとジュリエットの関係を見透かされそうになるのだが・・・・・・。そして語られるオスカーとシャーロットの衝撃的な関係。分かたれた絆が時を越えて今、新たに繋がる――。真実を知り未来へ進もうとするはずれ姫と、留まり続ける氷の騎士。これは、すれ違う二人が時を経てやり直す恋の物語、第四幕。
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    真実を知ったジュリエットは、後悔に苦しむオスカーを励ますもそれを切っ掛けに、かつて王女リデルであったと悟られかける。 ありえない・・・・・・と芽生えた可能性を否定するオスカーだったが、永く断たれていた二人の絆は微かに繋がり始めて――。 一方、エミリアの社交界デビューの日が迫ってくる中イーサンの策謀が行く手に暗い影を落とそうとしていた。 過去に縛られた者たちの心が、ゆっくりと動き始める――。 未来へ進むはずれ姫と、彼女に導かれ歩み始めた氷の騎士。 これは、不器用な二人が時を重ね互いを知り心重ねる、恋物語。
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    エミリアとオスカーとの別れの時が迫りつつある中、侍女ミーナにジュリエットの正体がリデルだと悟られてしまう。 さらにエミリアもまた父オスカーが次第にジュリエットに心を寄せていると察し、亡き母への思慕の念を募らせていた。 各々のすれ違い続ける想いと拭い切れない不安が錯綜し、答えを出せぬまま、エミリアの社交界デビューの日を迎える。 巣立とうとする雛鳥の行き先に不穏な影が差し――。 雛鳥を支え続けるはずれ姫と、過去を悔い見守る氷の騎士。 これは、過去の過ちを経て想いをひとつに結ぶ、恋物語。
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    ジョエル王子のファーストダンスのパートナーを見事に務めたエミリアが、忽然と姿を消してしまう。 彼女の身を案じるジュリエットは不穏な雰囲気を漂わせるイーサンに詰問するも、逆に捕らえられ連れ去られることに。 一方、シャーロットは内通者の存在にたどり着いていた。 それは、ジュリエットたちが信頼を寄せる人物で・・・・・・。 永きに渡る因縁が、静かに解き明かされていく―― 命賭して娘を守るはずれ姫と、暗き因縁に対峙する氷の騎士。 これは分かたれたはずの運命が再び交錯する、恋物語。