瀬戸内海の小さな村の分教場を舞台に、おなご先生と12人の1年生たちの物語が幕を開ける――。

9月、分教場のある島に台風が襲来。被害のあった岬の村に、生徒たちとお見舞いに行くおなご先生でしたが…。

大ケガを負い、当面の間、分教場に通えなくなってしまった大石先生。そんな彼女に会うために、岬の村から離れた場所にある先生の家へと向かう子どもたちでしたが…。

時は流れ、分教場の十二人の子どもたちも本校に通う年になりました。そんなある日、大石先生が結婚したという噂が子どもたちの間に駆け巡ります。果たして、大石先生は子どもたちを本校で待っていてくれるのでしょうか…？

12人の子どもたち、6年生の冬。生徒それぞれが自分の進む道を決めなければならないこの時期、進路相談にのる大石先生でしたが…？

大石先生が教師を辞めてから月日は流れ、昭和16年になりました。日本全体が戦争の渦に巻き込まれていくこの時代、大石先生や子どもたちも例外ではなく…。

めまぐるしく変わる時代の中で、別れ別れになってしまったおなご先生と12人の子どもたち。果たしてまた笑顔で会える、再会の時はやってくるのでしょうか…？ 物語もついに最終回です。