「誰もあれに近付けるな」憎悪の対象であるドラゴンと同じ『赤い瞳』と『白い髪』をもって生まれたタダン国の王女・アイラ。城を追われ、髪と瞳を隠して薬師として生活していたアイラだったが、偶然再会した妹に『赤い瞳』を暴露されてしまう。そこへ現れたのは、当代一の大魔術師で――！？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「俺との約束を破るなんて、いい度胸だな」扉にかかった魔術をアイラが解いたことをきっかけに、大魔術師・クロはアイラに執着する。まっすぐ自分を見るクロに、思わず避けてしまいつつも心が揺れるアイラ。クロはアイラが『魔術を無効化する』特異な体質だと指摘して…。　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「自分の価値を自分で下げるな」魔術研究の一環として、クワンドールでアイラを雇いたいと言うクロ。気になるものの、唐突すぎて、アイラはクロから逃げてしまう。そんななかアイラが町へ下りると、どうも様子がおかしくて…！？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「あんたがクロの女？」クワンドールに到着したクロとアイラ。アイラはクロの家に案内され、綺麗な庭やキッチン、ベッドを見てこれからの生活にワクワクする。クロの留守中、早速アイラが近所の森へ薬草を取りに行くと、空飛ぶ女魔術師に声をかけられ――。　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「フードはいらない、大丈夫だ」必要なものを調達するため、クロとアイラはクワンドールの城下町へ出かけることに。アイラが町中の魔法にドキドキしながら歩いていると、路面店の店主から「可愛いお嬢さん」と声をかけられ、思わず照れてしまう。アイラの表情を見たクロはなぜか複雑そうで…？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「私のほうがクロのことわかってる」森でノラ魔法使いのサラと再会したアイラ。孤独で孤高のクロを取り戻したいサラと意見が激しく対立し、叩かれてしまう。頬に傷を負ったアイラを見たクロは、怒りのあまり魔法を発動させ…！？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「これに…触ればいいんですか？」世界樹の秘密が隠されている『ファウストゥスの魔術書』の封印解除を頼まれたアイラ。魔術無効化が功を奏して解除が進み、クロは研究のためと喜んで部屋に篭ってしまう。すると、突然知らない男性たちが家を訪ねてきて――？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「君の名前は？どこから来たの？」クロの家を訪ねてきた不審な男たち。クロの不在を告げても退かず、興味津々で部屋に押し入ってくる…。警戒するアイラだが、彼らの正体はなんと、このクワンドールの王子・シルバーと従者オルドで！？　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「魔術の使えないクロは、簡単に殺される」アイラの魔術無効化体質を知ったシルバーとオルド。ふたりは、過去の行いから多数の人々に恨まれているクロに対して、弱点となりうるアイラを側に置くのは危険だと警告し――。　稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。

「後悔したか？」後ろ暗い過去があるとクロはアイラにほのめかす。クロの側にいると、自身にも危険が及ぶ…それでもアイラは、クロに寄り添うことを選び取る。寄り添うアイラに、クロは優しく触れて――。稀代の魔術師と隠された姫の、不器用な恋愛ファンタジー。