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森の戦士ボノロン ポラメル復刻版 【合本シリーズ】

森の戦士ボノロン ポラメル復刻版 【合本シリーズ】
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作品のあらすじ
【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2005年6月号~12月号が収録されています。】 《2005年6月号 よっぱらいのゴンの巻》 のら犬のゴンは、朝からお酒を飲んでよっています。村人たちの台所からお酒をぬすんでいたので、いためつけられ、体はきずだらけです。 でも、ゴンにはお酒を飲まなければならない理由がありました。イチョウの巨木だけが、その理由を知っていました。 「もうこれいじょうお酒をのんだら、オイラは死ぬ」。ゴンの目から涙がこぼれおちた時――。目の前にボノロンがあらわれます。 《2005年8月号 カミナリ赤ちゃんの巻》 ある村に、子宝ケヤキとよばれる巨木がありました。この木にお祈りすると、子をさずかると信じられていたのです。 子宝ケヤキに毎日お祈りに来ていた村の夫婦、サヤとモイは、ある日そこでとってもかわいい赤ちゃんを見つけます。ふたりは、赤ちゃんをサモと名づけ、大切に家に連れて帰りました。 サモの泣き声はゴロゴロギャーン! とまるでカミナリのようです。実は、サモはカミナリ様の子どもだったのですーー。 《2005年10月号 約束のゆびきりの巻》 とてもやせている女の子ベジは、ヤサイが大きらい。 好きなものしか食べないので、お父さんとお母さんはこまりはてていました。 ある日、ベジは病気になってしまいました。 村の役人たちは、病気がうつったら大変だと、ベジを死神の森に連れて行ってしまいます。 スギの巨木の下に置いていかれたベジは、悲しくて涙を流します。すると、ボノロンがあらわれ、ある約束をすれば家に帰してくれると言います。 《2005年12月号 雪ホタルの巻》 大きなモミの木の下で、旅人のすがたをした石像がポトリと涙を流しました。 その石像は、魔法使いに石にされてしまった人間、ポテです。魔法使いはポテが持っていた「雪ホタル」が欲しくて、ポテを石像にしてしまったのです。「雪ホタル」はポテの息子アポルへの誕生日の贈り物でした。 ポテが流した涙はモミの木の枝を伝わり、ボノロンがあらわれました。ボノロンはポテを連れて魔法使いのもとへと向かいますーー。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2005年6月号~12月号が収録されています。】 《2005年6月号 よっぱらいのゴンの巻》 のら犬のゴンは、朝からお酒を飲んでよっています。村人たちの台所からお酒をぬすんでいたので、いためつけられ、体はきずだらけです。 でも、ゴンにはお酒を飲まなければならない理由がありました。イチョウの巨木だけが、その理由を知っていました。 「もうこれいじょうお酒をのんだら、オイラは死ぬ」。ゴンの目から涙がこぼれおちた時――。目の前にボノロンがあらわれます。 《2005年8月号 カミナリ赤ちゃんの巻》 ある村に、子宝ケヤキとよばれる巨木がありました。この木にお祈りすると、子をさずかると信じられていたのです。 子宝ケヤキに毎日お祈りに来ていた村の夫婦、サヤとモイは、ある日そこでとってもかわいい赤ちゃんを見つけます。ふたりは、赤ちゃんをサモと名づけ、大切に家に連れて帰りました。 サモの泣き声はゴロゴロギャーン! とまるでカミナリのようです。実は、サモはカミナリ様の子どもだったのですーー。 《2005年10月号 約束のゆびきりの巻》 とてもやせている女の子ベジは、ヤサイが大きらい。 好きなものしか食べないので、お父さんとお母さんはこまりはてていました。 ある日、ベジは病気になってしまいました。 村の役人たちは、病気がうつったら大変だと、ベジを死神の森に連れて行ってしまいます。 スギの巨木の下に置いていかれたベジは、悲しくて涙を流します。すると、ボノロンがあらわれ、ある約束をすれば家に帰してくれると言います。 《2005年12月号 雪ホタルの巻》 大きなモミの木の下で、旅人のすがたをした石像がポトリと涙を流しました。 その石像は、魔法使いに石にされてしまった人間、ポテです。魔法使いはポテが持っていた「雪ホタル」が欲しくて、ポテを石像にしてしまったのです。「雪ホタル」はポテの息子アポルへの誕生日の贈り物でした。 ポテが流した涙はモミの木の枝を伝わり、ボノロンがあらわれました。ボノロンはポテを連れて魔法使いのもとへと向かいますーー。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2006年2月号~12月号が収録されています。】 《2006年2月号 命の光の巻》 少女のピーチャは病気で足が弱く、ひとりで歩くことができません。そんなピーチャにはじめてできた友だちは、窓辺にやってきた白いチョウチョでした。 チョウチョと会えるのが毎日楽しみで、ピーチャはすっかり元気になりました。けれども、チョウチョの命は短く、その生はまもなく終わります。ひとりぼっちになってしまうピーチャを思って、チョウチョは涙を流します。その涙はヒノキの巨木の根元に落ち、ボノロンがあらわれます。 《2006年4月号 勇気の石の巻》 ある国にとってもおくびょうな王子様、カルカがいました。カルカのお父さんは「かたあしの王」とよばれる、りっぱな王様です。ところが突然、王様は病気でなくなってしまいます。 次の王様になるのはカルカですが、王様になるのがこわいと巨木の下で涙を流しました。カルカはあらわれたボノロンといっしょに、人を食べるおおかみがいるという、神のすむ山に向かうことになり・・・・・・。 《2006年6月号 幸せのタネの巻》 ヤマンは、たくさんの発明をした、とってもえらい科学者。でも年老いたヤマンにはどうしても発明できなかったものがありました。それは時を旅する乗り物。 なぜなら、死んだお母さんにどうしても伝えたい言葉があったのです。ヤマンは菩提樹の下でポトリと涙を流しました。 あらわれたボノロンは、“時の年輪”を使ってヤマンを過去に連れて行きます。そこでふたりは、お母さんに反抗する若いヤマンに出会います。 《2006年8月号 帰ってきたやさしさの巻》 マングローブの森に住む少年パナルは、船ででかけたまま戻らないお父さんを待っていました。 ある日、大きなクジラが森に迷い込んで来ました。マングローブの森がある海はとても浅いので、潮が引けばクジラは死んでしまいます。パナルはクジラに海に戻るように言いますが、クジラはなぜかそこを動きません。 すると、ボノロンがあらわれ、願いをひとつかなえてくれると言います。お父さんに帰ってきてほしいパナルの願いは・・・・・・。 《2006年10月号 友だちの巻》 車にひかれそうな子犬を助けようとして、傷だらけになってしまったのら犬のゴン。今にも死にそうなゴンは、最後にもう一度、やさしかったボノロンに会いたいと涙を流して願います。 やってきたボノロンは、ゴンの傷を治すためタスムンの森へ連れて行くことにしました。しかし、タスムンの森にはタスムン族以外のものは入れません。ボノロンはそのおきてをやぶってでも、ゴンを助けたいと願います。 《2006年12月号 「ありがとう」をさがして・・・の巻》 村で一番のお金持ちの子ラデル。なんでも「きらいきらい!」というラデルには、友だちがひとりもいません。でも、ラデルにはその理由がわかりません。 ラデルは、自分の誕生日に、ごちそうとプレゼントをそろえて、村の子どもたちをしょうたいしました。でも、だれもやって来ません。ラデルは悲しくて、カシの巨木の下で涙を流しました。すると、ボノロンとゴンがあらわれて、誕生日を祝ってくれると言うのですが・・・・・・。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2007年2月号~12月号が収録されています。】 《2007年2月号 ママの宝ものの巻》 ママとふたりで暮らす女の子リリーは、ママが大きらい。 いつも言われていやなのは、朝早く起きること、お手伝いをすること。こしが曲がったおばあちゃんのような見た目も好きになれません。 ある日、クスノキの根もとでねころんでいると、リリーの前にボノロンがあらわれ、願いをかなえてくれると言います。リリーが「大人になって自由になりたい!」とボノロンにお願いをすると・・・・・・。 《2007年4月号 きょうだいっていいなの巻》 山に暮らす兄妹のクウとマヤ。両親は忙しく、マヤの面倒を見るのはいつもお兄さんのクウの役目です。クウはお母さんのとなりで眠ることも、友だちと遊ぶこともがまんしていました。 ある日、マヤのわがままにがまんできなくなったクウを、お父さんはやさしく抱きしめ甘えさせてくれました。ところが雪の日、お父さんが山でなだれに巻き込まれたと知らせがはいります。クウは、お父さんを助けてほしいと村の守り神の巨木に祈ります。 《2007年6月号 ガミバアのさくらの巻》 いつも村人をしかる、ガミバアとよばれるおばあさんがいました。ある日、村の子どもリルクが川に帽子をなげすてているのをガミバアは見つけます。リルクは、気に入らない帽子をすてれば新しいものを買ってもらえると考えていたのです。 ガミバアはリルクをきつくしかりますが、家に帰ったリルクは、悪いことをしていないのにガミバアに怒られたとお母さんにうそをつきます。リルクのお母さんがガミバアにもんくを言いに行くと・・・・・・。 《2007年8月号 ゴンがもらった「ありがとう」の巻》 ある村に、目の悪いおばあさんと一羽のオウムが暮らしていました。おばあさんのたったひとつのなぐさめは、オウムの「カアサン、ハラヘッタ」という口ぐせ。これは、戦場へ行った息子のタラの口ぐせだったのです。 おばあさんの命が短いことを知ったオウムは、一目タラに会わせてあげたいと涙を流します。けれども、タラは戦場で命を落としていたため、ボノロンは困ります。するとゴンが、タラの声まねをすることを思いつき・・・・・・。 《2007年10月号 本当の気持ちを伝えるためにの巻》 あるところに、“マスクの町”がありました。一年中けむりをふき上げる山が近くにあるので、人々はみな、マスクをして暮らしているのです。この町に引っ越してきたばかりの女の子ルシアは、友だちになりたかった男の子ユンとケンカをしてしまい、巨木に涙を落としました。あらわれたボノロンに、ルシアはこの町の人はみんないつも不機嫌だと語ります。ボノロンは、ルシアにあるおまじないをかけました。 《2007年12月号 いちばんうれしいプレゼントの巻》 明日は村のお祭りです。この村では、自分のお母さんにプレゼントをするしきたりがありました。 幼いテンテンもお母さんになにか贈りたいと思いますが、テンテンの家はまずしく、おこづかいをもらうことも、ためることもできませんでした。なにもプレゼントできないと涙をこぼしたテンテン。あらわれたボノロンは、お母さんをよく見ていれば、一番よろこぶものがわかると伝えます。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2008年2月号~12月号が収録されています。】 《2008年2月号 にじの宝ものの巻》 生まれつき病気のラルは、ベッドから見える窓の外の景色しか知りません。その中で一番好きなのは、美しいにじの景色でした。いつかにじをすべり台にして遊んでみたいと夢見ています。にじの話をする時、ラルの目はキラキラと輝き、少しだけ元気になるのです。けれども、ラルの病気は重くなるばかり。もう二度とにじを見られないかもしれません。ラルのお父さんとお母さんは庭の木の下で悲しみの涙を流しますーー。 《2008年4月号 ジンタのぼうしの巻》 小さな海辺の村にある松の巨木の下に、おばあさんのジンタが腰かけています。ジンタはもうすぐ寿命をむかえようとしています。夕日を見ながら、立派な漁師だったお父さんとの約束を思い出します。それは、お父さんの”誇り”になるような娘になること。その後、お父さんは海で命を落としてしまいます。はたして自分はこの約束を守れたのだろうか・・・・・・。形見の帽子を手に、ジンタは涙を流しますーー。 《2008年6月号 ぼくはぼくの巻》 いじめられっ子のヤンタンは、心やさしい男の子。地面のアリを踏まないように守り、自分の血を吸う蚊もたたかずに見守るのです。そんなヤンタンを村の子どもたちは変だと言い、だれも友だちになろうとしませんでした。ヤンタンは悲しくて、ただ命あるものを守りたいだけなのにと、巨木に涙を落とします。ボノロンは、ヤンタンと似た少年を見たことがあると言います。それは、このあたりで一番えらい老師様のことでした。 《2008年8月号 ないしょの夢の巻》 ふたごの兄弟ハルとパルは、なくなったお父さんのガイロのことを話していました。自分たちを立派に育ててくれたお父さんの夢はなんだったのだろう? 今ならお父さんの夢をかなえてあげられたのにと、巨木に涙を落としました。あらわれたボノロンは、“時の年輪”を使って過去へふたりを連れて行きます。そこには、汗を流しながら荷車でスイカを運ぶ両親の姿が。ハルとパルは、手伝いながら両親と話をするのでした。 《2008年10月号 まぬけ杉の巻》 ある村に、タンという男の子がいました。タンのお母さんは仕事中も食事中も、いつもいねむりばかりしています。学校で先生にほめられた絵を見せてもいねむり。タンの大好物のオムレツも、いねむりして焦がしてしまいました。とうとうタンは泣き出し、お母さんなんて大きらい! と家をとび出し、“まぬけ杉”に涙を落としました。あらわれたボノロンは、その木がお母さんのいねむりの原因を知っていると言います。 《2008年12月号 ユリシアの青い涙の巻》 青い羽を持つ美しい妖精が、巨木に涙を落としました。妖精の住む森が、昆虫かいじゅうゲズラに荒らされてしまったからです。涙の願いを聞いたボノロンも、なぜか悲しい顔をしています。 実はこの妖精は、かつてボノロンと同じタスムン族の女の子だったユリシアでした。ボノロンとユリシアは一番の仲良しでしたが、ユリシアは病気でなくなり、妖精に姿を変えました。その時に、タスムン族の頃の記憶をなくしてしまっていたのです。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2009年2月号~12月号が収録されています。】 《2009年2月号 涙のちかいの巻》 妖精ユリシアのすむ森に遊びにやってきたボノロンとゴン。ボノロンは、ユリシアを見ると悲しくなると言います。そんな時は、ポケットに入れている青く美しい宝石を見つめます。そうすると、悲しみが消え、勇気がわいてくるのです。ボノロンはゴンに、この宝石の話をはじめました。それは、まだボノロンが小さかった頃のこと。よく泣く子だったボノロンをいつもなぐさめてくれたのは、同じタスムン族のユリシアでしたーー。 《2009年4月号 勝ったのはだれ?の巻》 フェネック王国の王様の座をかけて、フェネック3兄弟はかけっこをすることになりました。勝った者は次の王様になり、ビリになった者は国を追い出されてしまいます。一番小さい末っ子のショーンは、お兄さんたちに負けるのはわかっていました。ショーンがバオバブの木の下で涙を流すと、ボノロンとゴンがあらわれて、願いごとを聞きます。するとショーンは意外な願いごとを口にしますーー。 《2009年6月号 ゴミだらけの湖の巻》 ネグセドリのグウは、毎年訪れる湖が汚くなっているのを悲しんでいました。ゴミでいっぱいになった湖は、エサもなくなり、もう来年は来られません。たくさんの思い出がつまった湖なのに・・・・・・。グウの涙はカウリの巨木を伝ってボノロンに届きます。ボノロンもゴミだらけの湖を見てびっくり。湖をきれいにするために、ボノロンたちはあるところへ出かけていき・・・・・・。 《2009年8月号 君を待ちつづけて・・・の巻》 巨木のかげでお昼寝をしていたボノロンたち。晴れているのに、ふしぎと水のしずくが落ちてきます。なんとそれは木が流した涙でした。イヌカツラと呼ばれるその巨木には、飼い主のテオを待ちつづけて命を落とした犬のミックのたましいがやどっていました。木になってもまだ帰りを待つ、けなげなミックに心を打たれたボノロンは、あることを思いつきます・・・・・・。 《2009年10月号 うその手紙の巻》 パコはママのことが大好き。けれども、そんな大好きなママが隠れて泣いていることを知ります。きっと、パパが帰って来ないからだ! と考えたパコは、ボノロンにママを元気にするためのお願いをします。それは、「うその手紙」を書いてはげますこと。うそはいけないのではと、ボノロンたちは心配します。はたして、パコのママは喜んでくれるのでしょうか・・・・・・? 《2009年12月号 三日月の歌の巻》 赤い羽根の小鳥ピオは、飼い主のアンのまくらもとで毎日歌っています。病気のため、一日中ベッドの中で過ごすアンにとって、ピオの歌は苦しみを忘れられるすてきな薬だったのです。 ところが、ある日突然ピオは歌えなくなり、家を追い出されてしまいます。 巨木の下で涙を流すピオの前にボノロンがあらわれます。大好きなアンのために、ピオは何をお願いするのでしょうか・・・・・・。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2010年2月号~12月号が収録されています。】 《2010年2月号 すれちがいの言葉の巻》 深い森の巨木の枝の上で、九官鳥のキューが泣いています。キューは、人のことばを覚えてまねるのが得意です。遠くはなれて暮らしている恋人同士のコロロとスララは、キューを介して、メッセージをおたがいに届けあっていました。ところがある日、コロロはスララのことばを勘違いしてしまい、ふたりは、はなればなれになってしまったのです。キューの涙であらわれたボノロンは、巨木をつうじて、コロロのゆくえをさがします。 《2010年4月号 おじいさんのリンゴの巻》 とても寒い北国の小さな村に、大きなリンゴの木がありました。世話をしているのは村の老人アプル。 けれども、このリンゴの木には花が咲かず、実を結ぶことはありません。 村人たちはくすりを使うことをすすめますが、アプルはかつてタネを渡してくれた旅人のことばを信じてことわり続けます。 しかし、いつになっても花は咲きません。 不安をおぼえたアプルは、リンゴの木に涙をおとしました・・・・・・。 《2010年6月号 かめのこ島の巻》 ウミガメのター坊は、ひさしぶりにふるさとの「かめのこ島」に帰ってきました。ところが、美しかった島からは森がなくなり、枯れた巨木がポツンと残っているだけでした。 悲しくなったター坊は、島をもとに戻そうと木のタネを植えはじめますが、なかなかうまくいきません。 ター坊の流した涙で現れたボノロンは、島をもとの姿に戻す方法を知っています。けれども、それにはとてもつらい決断が必要でした・・・・・・。 《2010年8月号 うその国の巻》 いたずら好きで、うそばかりついてみんなを困らせている少年、テラ。 ある日、お母さんが大事に育てていたサルスベリの木を折ってしまったテラは、のら犬のしわざだとうそをついて逃げ出します。 やがて、出会ったボノロンに、「うそをついてもおこられない国があったらなあ」と話すテラ。 ボノロンはそんなテラを「うその国」につれて行くと言います。その国ではなんと、うそをついたらほめられるというのです。 《2010年10月号 大工のモックの巻》 ケヤキの巨木がある村に暮らす、モックとお父さん。お父さんは、木で何でもつくれる、村一番の大工さんです。お父さんのような大工を目指すモックに、お父さんは仕事の心得を伝えていました。 ところが、そんなお父さんが病気でなくなります。大工の仕事をついだモック。けれども、村には石や鉄でできた家がたちはじめました。やがて村には木をそまつに扱う人が増えていき・・・・・・。 《2010年12月号 おち葉の思い出の巻》 森の中に、サクサクの家と呼ばれる古い家がありました。この家に住むマーサは親のいない子どもたちを集めていっしょに暮らしていましたが、ある時、重い病気にかかってしまいます。 子どもたちはマーサの病気をなおしてほしいと願いますが、ボノロンには病気をなおすことはできません。すると、寝ているマーサから「ごめんね」という声がしました。ボノロンたちは、マーサの夢をのぞいてみることにしました・・・・・・。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2011年2月号~12月号が収録されています。】 《2011年2月号 雪の日の友だちの巻》 「さかみち村」と呼ばれる坂道だらけの村に、ギルというらんぼうな男の子がいました。いつもひとりぼっちのギルは、自分と同じようにポツンと立つブナの巨木を訪れては、からだをぶつけて力くらべをしています。 ある日、巨木の葉っぱから涙のような水てきがおちます。けれども、あらわれたボノロンはギルのうしろすがたをじっと見つめるだけでした。 次の日、ギルの前に見たことのない男の子があらわれます・・・・・・。 《2011年4月号 3匹の音楽隊の巻》 山のおくにある大きな森に、ヤマザクラの巨木がありました。その根もとでは、ウサギのピートとタヌキのダニー、キツネのコックスが毎日のように演奏しています。3匹は森の人気者なのです。 ある日、王様が3匹をお城に呼び、ずっと眠ったままのお姫様を目覚めさせてほしいと願います。しかし、3匹が演奏をしてもお姫様は眠ったまま。 その帰り道、ダニ―とコックスがケンカになり、ピートの大事なフルートが壊れてしまい・・・・・・。 《2011年6月号 ビーバーのボニーの巻》 ポプラの巨木のまわりを流れる、きよらかな川。その川には、ビーバーのボニーが川の水をせき止めて作ったプールがありました。 リスのスックはボニーといっしょに、そのプールで森の仲間たちとあそぶのが大好き。ところがある日、木をかじり倒してしまったボニーを、仲間のリスたちが森から追い出してしまいました。 本当はボニーが心やさしいことを知っているスックは、ポプラの巨木の下で涙をおとします・・・・・・。 《2011年8月号 ゆうびんはいたつのアルトの巻》 ゆうびんはいたつのお手伝いをしているアルト。はいたつが終わると、山の上のおばあさんのところに行きます。届ける手紙はないけれども、ひとりで暮らすおばあさんのために、肩をもんであげたり、楽しいお話をしてあげたりするのです。 もうすぐ村は、家族が集まる年に一度の村まつり。けれども、おばあさんの息子のカイからは手紙は届きません。アルトは村の巨木に、村まつりの日におばあさんとカイを会わせてほしいとお願いをしますーー。 《2011年10月号 ユアとまよいのどうくつの巻》 エノキの巨木のある山のふもとに住む女の子、ユア。 小さい頃に病気がちだったユアは、今もずっと両親のすねをかじりながら暮らしています。お手伝いをたのまれても、「わたしはからだが弱いから」と何もしません。 ある日、両親が「まよいのどうくつ」に入ったきり、帰ってこなくなりました。そこには、こわいかいぶつがいると言い伝えられています。 巨木の前で泣きつづけるユアの前に、ボノロンがあらわれます。 《2011年12月号 トトの橋の巻》 深く長い谷をはさんで、トンガリ村とマンマル村という村がありました。ふたつの村をつなぐのは、2本のセコイアの巨木を使ってかけられたつり橋だけ。 トンガリ村に暮らすトトは、毎日この橋を渡ります。病気のお母さんのために、マンマル村の草原にしかない薬草を取りに行くのです。 ところがある日、それぞれの村の村長がケンカをして、橋をおとしてしまいました。困りはてたトトは、大つぶの涙を流しますーー。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2012年2月号~12月号が収録されています。】 《2012年2月号 ジャングルのきょうだいの巻》 密林におおわれた国に、カポックの巨木がありました。 巨木のそばに住む兄弟、ジルクとポルタは、おたがいのことをうらやましがっては、いつもケンカばかりしています。 そんなふたりの前に、ある日、いたずら魔女のチューマがあらわれ、ふたりの姿を入れかえてしまいます。兄と弟の役わりが逆になって大喜びのふたりは、思うぞんぶん、その姿を楽しみます。ところが、そこへ大きなたつまきがやってきて・・・・・・。 《2012年4月号 ツバメのピーチの巻》 シナノキの巨木がある小さな村。ケンは窓の外で寒さにふるえるツバメの子を見つけます。友だちのいなかったケンは、ひとりぼっちのツバメにピーチと名付け、友だちになりました。 ある日、ケンは熱を出して寝こんでしまいます。けれども次の日、なんとピーチがカミナリ山から薬草を持ってきてくれたのです。ケンの熱は下がり、すっかり良くなりました。一方、ピーチは傷だらけに・・・・・・。今度はケンが、ピーチを助けようとしますがーー。 《2012年6月号 グリフとアカマツの森の巻》 今にもたおれてしまいそうなアカマツの巨木がありました。その木はぶきみで、近づく人はいません。そこに、ロッティという少年がやってきました。ロッティは死んだグリフじいさんに、この巨木をだいじにしてほしいと言われていたのです。 巨木の下でロッティはふしぎな夢をみました。それは、子どもの頃のグリフじいさんの夢です。あたりは砂漠。水がのみたいと苦しんでいます。いったい、何があったのでしょうか・・・・・・? 《2012年8月号 パンノキの木登りの巻》 大きなパンノキがそびえる南の島。男の子のスロは、お父さんが取ってくるパンノキの実が大好きでした。 ある日、お父さんは巨木の前にスロを連れて行き、登って実を取ってくるように言いました。登れるまでは家に入れないというのです。でもスロは高いところが大の苦手。一番低い枝までしか登れませんでした。その日から、お父さんとギクシャクしてしまうスロ。ところが、実はお父さんにはあるひみつがあって・・・・・・。 《2012年10月号 とおせんぼの木の巻》 ロビはとてもわんぱくな男の子。学校でもろうかを走るなど、きまりを守りません。 そんなロビの学校で、ある日、山登りきょうそうが行われました。山のふもとには、ゴールまで近道できる道がありますが、そこは決して通ってはいけないと、校長先生からきつく言われていました。そこには道をふさぐように、『とおせんぼの木』が立っています。 けれども、わんぱくなロビは、1等賞になりたくてその道をとおってしまい・・・・・・。 《2012年12月号 マルロの木の実ひろい》 お母さんとふたり暮らしのマルロは、毎日お手伝いをお願いされています。友だちに誘われても、お手伝いがあるので遊びに行けません。 ある日、木の実を集めてきてほしいと頼まれたマルロは、とうとういやになって、ムクノキの巨木の下でカゴを投げ出してしまいます。するとそこに、ボノロンとゴン、そしてマルロと同じくらいの年のふしぎな女の子ピピがあらわれます。ピピは、木の実ひろいきょうそうをしようとマルロに言います。
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2013年2月号~12月号が収録されています。】 《2013年2月号 ほんとうの心の巻》 お父さんとお母さんをなくした兄弟、ティオとラギは、パン屋さんで働きながらくらしていました。 パン屋のおじいさんも、ふたりをとてもかわいがってくれます。仕事は大変だけれども、楽しい毎日が続いていたある日のこと。お兄さんのラギが、満月の夜をさかいに、仕事をティオに押し付け、いじわるをするようになってしまったのです。ティオは、急に変わってしまったラギのほんとうの心が知りたいと、巨木の下で涙を流しますーー。 《2013年4月号 森のにんぎょうげきの巻》 新しいおもちゃがほしくてたまらない男の子、ニコ。 お母さんにねだっても、「木のにんぎょうがあるでしょう!」と言われてなかなか買ってもらえません。ニコは、おもちゃ欲しさに古い木のにんぎょうを森にすててしまいました。するとその夜、犬のゴンがあらわれて、「森のにんぎょうげき」にニコを誘い出します。タモの巨木のステージには、だれが出てくるのでしょうかーー? 《2013年6月号 きかいだらけのメカン王国の巻》 あるところに、メカン王国という、きかいだらけの国がありました。 王様のブリキンは、楽チンが大好き。なんでもきかいやロボットにたよって、楽チンなくらしをしています。ところがある時、国中で子どもたちのせきがとまらなくなる病がはやります。ブリキンの息子のエレキン王子は、王様に工場からの煙をとめるようお願いします。しかし、王様は耳をかさず、国にたった1本だけ残されたホオノキの巨木まで切ろうとします・・・・・・。 《2013年8月号 飛べないモモンガの巻》 ハルニレの巨木の下で、モモンガのララが泣いています。 ララのお母さんが、病気にかかってしまったのです。ララはお母さんを元気づけるために、空を飛んで、お母さんが大好きなお星様を取ってこようと思いつきますが、まだ幼いララは、空を飛ぶことができないのでした。 ララの涙であらわれたボノロンは、ララを手に乗せて夜空へとまいあがります。はたして、お星様を手に入れることはできるのでしょうかーー。 《2013年10月号 木の実の首かざりの巻》 ピルル村という、一年中つめたいこがらしのふく村がありました。 野菜も育たない村なので、人々はどんどん村をはなれていきます。でも村の若者ジノは、たったひとりになっても村をはなれようとはしませんでした。ミズナラの巨木の下で、古い木の実の首かざりを手に、涙をこぼすジノ。この首かざりには、ジノが村をはなれられない、ある理由がかくされていたのです・・・・・・。 《2013年12月号 おばあちゃんのプレゼントの巻》 うさぎのロミーはおばあちゃんとふたりぐらし。ひっこみじあんで友だちも少なく、家の外に出ようとしません。 やがて、おばあさんは年をとり、なくなってしまいます。巨木に涙をおとしたロミーの前に、ボノロンがあらわれます。ボノロンは、おばあちゃんからプレゼントをあずかっていると伝えますが、なんと、いたずらモグラがプレゼントをうばって逃げてしまいます。ロミーは大いそぎでプレゼントをおいかけますが・・・・・・?
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    【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2014年2月号~12月号が収録されています。】 《2014年2月号 こころのスープの巻》 いつもおいしそうなにおいがする大きなおやしきに住んでいる、大金もちのロット。世界中から腕のいいコックをあつめていますが、ロットは一度もおいしいと思ったことがありません。 ある日、イチイの巨木の下に、おいしいそうなスープがたっぷり入った、プールのように大きななべがあらわれます。村人たちは喜んでスープを分けあいますが、ロットはやっぱりおいしくないと言います。すると、木のかげからボノロンがあらわれて・・・・・・。 《2014年4月号 ふたりの家出の巻》 ルルは、よくものをなくす女の子。今日も、お気に入りのボウシをなくして朝から大さわぎです。 「お母さんがおそうじした時にさわったのよ!」と言って、ルルは自分で探さずに、いつもお母さんのせいにばかりしています。お母さんは、人のせいにしてはいけないと伝えますが、反発したルルは家を出てしまいます。あてもなく森をさまよったルルは、道にまよい、コブシの巨木の下でボノロンに出会います・・・・・・。 《2014年6月号 砂漠に咲く花の巻》 カラカラにかわいた砂漠のまん中に、今にもかれそうなアカシアの巨木がありました。その下には、小さな村があり、年老いたムルガがたったひとりで住んでいます。ムルガは残されたわずかな水を巨木にも分けてあげていました。 ある夜・・・・・・。巨木がヒューヒューと泣いています。かわいた枝からやっと出た涙で、ボノロンを呼びました。巨木はあらわれたボノロンに、友であるムルガの願いをかなえてくれるよう頼みますーー。 《2014年8月号 かいぞくバラックの涙の巻》 世界中の海をあばれまわる「かいぞく」バラックの船。 船員の少年マリノは、いつもバラックから仕事を言いつけられ、失敗しては、バラックにおこられています。 そんなマリノの心のよりどころは、お母さんの形見のペンダント。けれども、めそめそしているマリノをまたバラックはしかりつけます。そしてマリノが15才になった日。バラックはついにマリノを船からおろしてしまいますーー。 《2014年10月号 ジルばあさんの柿の木の巻》 海につづく、広いあれ地のがけのふち。柿の巨木の下の小さな家に、ジルばあさんが住んでいました。そこへ、町一番の大金持ちのアールがやってきて、別荘をたてるために、ここを買いたいと言います。お金でなんでも解決しようとするアールに、ジルばあさんは「大切なことをわすれたようじゃ」と伝えます。 冬になり、ジルばあさんはなくなってしまいます。柿の木を切り倒そうとするアールの前に、ボノロンがあらわれます。 《2014年12月号 お父さんのお弁当の巻》 やせた男の子シューは、数年前にお母さんをなくしてお父さんとふたり暮らし。いつもおこっている、きびしいお父さんのことをシューは大きらいです。シューは、おいしくないお父さんのお弁当を、巨木の下にすてていました。最近では、そのお弁当を目当てに一匹ののら犬がやってくるようになりました。 ある日、そののら犬、ゴンが人間のことばをしゃべりだします・・・。