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ウインドミル

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11完結!

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作品のあらすじ
広沢滝は、天才ボウラーの16歳。有名ボウラーの叔母の下、プロボウラーへの道を歩んでいた。が、ひょんな事からソフトボールの魅力にとりつかれ、ソフトボール部入部を決意し……本格女子ソフトボールストーリー、プレイボール!!
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    広沢滝は、天才ボウラーの16歳。有名ボウラーの叔母の下、プロボウラーへの道を歩んでいた。が、ひょんな事からソフトボールの魅力にとりつかれ、ソフトボール部入部を決意し……本格女子ソフトボールストーリー、プレイボール!!
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    ソフトボールを始めてわずか1週間後、滝はデビュー戦のマウンドに立つ。しかし、1回ツーアウトから3番のセーフティバント、4番の2ランホームランなどに始まる打者一巡の猛攻を受け、戦意を喪失してしまった。2回の表、勢いを失った滝の球は打ち込まれ、ノーアウト満塁となる。それをバックネット裏でずっと見ていた新太郎は…。
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    素質だけでは強豪を相手にしたときに自分の投球が通用しないことを実感した滝は真のエースを目指し特訓を開始。体にしみついたボウリングのクセを払拭するために、地味なシャドウピッチングを繰り返した結果、ボールが何個も見える魔球“滝ボール”を完成させる。この魔球の効果もあり、光栄高校はインターハイ県予選の第2回戦に進出。今度の相手は、今大会ナンバーワン・バッターの呼び声も高い超高校級スラッガー、大門杏子を擁する西南台商業。滝は、この強豪相手に、魔球“滝ボール”を連投して好投する。この魔球を打ち込むことが難しいと判断
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    インターハイ県予選準決勝。光栄高校の相手、城南大付属高校はエース・山田久子を擁していた。山田久子はソフトボールに必要なものを全て兼ね備えた超高校級のパーフェクト・エースとして、他校から恐れられる存在。しかし彼女は、女であるために辞めざるをえなかった硬式野球への思いを断ちきれずにいた。滝は新太郎が借りてきたビデオで見た山田の投球から、彼女が心に哀しみを抱えていることを知る。
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    インターハイ県予選の決勝戦は同点のまま、9回裏を迎え、すでにツーアウト。連投で疲労困ぱいながらも三塁まで進んだ滝だが、仲間を信じ、セーフティースクイズを仕掛ける!! 完全に敵の不意をつきサヨナラ勝ちか!? と思われたが、スタミナゼロの滝はホーム寸前でタッチアウト。延長戦に突入するが、エースピッチャーの滝はもうマウンドに立つことができない! いよいよ万策尽きたと思われた光栄だったが、なんと……!?
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    厳しい県予選を勝ち上り、ついに迎えたインターハイ。日本一を目指す光栄は、難なく初戦を突破。続く二回戦、対戦校・札幌中央に初回に1点先制を許すものの、初戦を突破し波に乗る光栄ナインは、まだまだ余裕の表情。しかし、途中交代でマウンドに登った相手ピッチャーは、豪速球と超スローボールを投げ分ける技巧派投手で、まったく打ち崩せない。光栄のエース・滝も2回以降は、パーフェクトピッチを続け、相手につけいるスキを見せず、息詰まる投手戦を展開する。回を重ねるごとに、重くのしかかってくる初回の1失点をなんとか取り戻そうと、光
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    エラーによってチームから孤立していた志茂田が気合いでヒットを放った。滝の一喝でチームのムードも盛り上がり、逆転へ向けて一丸となる光栄。そのうえ、志茂田が盗塁を成功させたことで、光栄は勢いに乗ってきた。盗塁やバント、スクイズなどで紅蓮ナインをかき回し、少しずつ点を重ねていった。苛立つ紅蓮のピッチャー羅波覇緒理は審判にまで食ってかかる始末。ワイルドピッチで後逸したキャッチャーを責める羅波にナインは、「あんたが怖いから従ってきた。これからもあんたが怖いから従う」と言われ、よけいに心を乱してしまう。一時は7点もあ
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    滝と若菜の投げ合いが続く準決勝。打者も一巡し、滝のボールに目が慣れてきた高見沢に対し、滝は遂に伝家の宝刀「滝ボール」を投げはじめた。にわか雨での中断の間、少し眠って体力を回復させた滝は、ますます球威が増した「滝ボール」を投げる。だが若菜も譲らず、両校0行進のまま試合は進んでいく。
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    夢のインターハイ決勝進出を果たした光栄ナイン。1回表、滝は外国人留学生で固めた桜蘭学院の1番から3番までを、全員三振にきって取る。その裏、相手の投手、キャリー・ロバーツも見事な立ち上がりを見せ、試合は緊迫した投手戦になりそうな気配だ。ところが2回表、滝は、桜蘭の天才バッター、ジーン・マクレガーに、自信を持って投げ込んだ滝ボールをホームランされてしまう。
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    滝、ミニちゃん、美原らが初選出された全日本チームは、オリンピックが行われるシドニーへ。まずは予選リーグ第1戦でカナダと対戦する。この試合、日本は打線の爆発と、エース・三条橋の好投で6対0と圧勝。続く第2戦、イタリアとの試合も4回表を終わって3対0とリード。だが4回裏、ここまで絶好調だった三条橋の投球が乱れた。バルセロナ、アトランタ、そしてシドニーと3大会連続のオリンピック出場となるベテラン投手の肘はもはやボロボロで、限界にきていたのだった。試合はリリーフに立った若菜が後続を抑え、5対0で勝つ。しかし三条橋