男４ 女１、私たちの仕事……添い寝屋。女の人は、ただ男の人にそばにいてほしい夜だってあるから――。アロマエステ「グリーン」のオーナー・箒木汐（ほうきぎシオ）。彼女にはもう1つの顔がある。それは、眠れない女性たちに“添い寝”相手の男を派遣する“添い寝屋”「ストライプ・シープ」の店長。そして彼女も眠れない側の人間（オンナ）――。『はるか１７』の作者が、今度は女性の本音と、理想の男を突き詰める。

男女は平行の関係。決して交わらない隣に寄り添う男……添い寝屋。別れた夫・響（ヒビキ）を忘れられずに眠れない日々を過ごしている汐（シオ）は、想いを寄せてくれる柳原（やなぎはら）から誘われたことをキッカケに新たな恋へ踏み出そうとするが……？　珠蕗涯（たまぶきガイ）、大学３年・21歳。シオの元夫の弟で、添い寝屋「ストライプ・シープ」のメンバー。広く浅くがモットー。

眠れない理由があるのに、夜は必ず来る――。僕たちはただの添い寝相手……抱き枕と一緒です。兄・響（ヒビキ）が東京にやって来る！　それを知った涯（ガイ）は、未だにヒビキのことを引きずっている汐（シオ）をはち合わせさせないように振舞うが……？　双葉蘭（ふたばラン）、シオが経営する添い寝屋「ストライプ・シープ」のリーダー的存在。

添い寝だけって変ですか？　決して交わらない２つの関係は、自分たちにも言えることだったけど――!?　林田竜胆（はやしだりんどう）、通称・リンダ。同級生の涯（ガイ）に誘われて添い寝屋「ストライプ・シープ」で働く大学３年生。時期的にも将来に悩んでいたが、一人のお客さんとの出逢いが、リンダを変える……。そして、ガイとストライプ・シープのオーナーである汐（シオ）もただならぬ雰囲気に！　

寝るだけ……一緒に寝るだけの関係……ただそれだけ。「関係性を変えられませんか」思わぬ告白によって変わりはじめた汐（シオ）と涯（ガイ）と蘭（ラン）の三角関係とか、リンダの恋とかで添い寝屋は開店休業状態。マシュも脚本家になるための第一歩で大事な時期。問題は山積み、シオの眠れない夜はつづく――。真菰修二（まこもしゅうじ）、通称・マシュ。眠れない女性たちに添い寝の相手をする添い寝屋「ストライプ・シープ」で働いている。

奇跡的に揃った添い寝屋４人組、恋して嫉妬して周りを振り回す。――“決して交わらないこと”添い寝屋としてのタブーを犯し、オーナーの汐（シオ）に黙ってお客である菖子（しょうこ）と関係を持ってしまったリンダ。そんな恋の悩みはリンダを焦らせるばかりで……!?　涯（ガイ）、リンダ、蘭（ラン）、マシュ、それぞれが将来に向かって歩み始めたことで、ついに添い寝屋「ストライプ・シープ」に存続の危機が!?

眠りたいから彼らに惹かれて恋をした。――大晦日の夜から急変した蘭（ラン）の態度。そのわずかな変化に違和感を覚え、彼の本意を聞き出そうとする汐（シオ）。そして告げられた言葉はシオを激しく動揺させる。その揺らぎは、次第に涯（ガイ）との関係にも影響を与えて……!?　「悪いのは私なの？」望まない形で崩れていくバランス。添い寝屋「ストライプ・シープ」のオーナー・シオさんの眠れぬ日々はいつ終わるの？

私が望むこと「安眠すること」。それを男に求めてる、ただそれだけ。「添い寝の関係以上に……なってもいいですか」女性を眠りで癒す添い寝屋＜ストライプ・シープ＞の店長・箒木汐（ほうきぎしお）は、ガイくんとランさんから告白をされて返事を保留していた。ところが2人、年が明けたら気持ちが冷めてしまったみたいで態度急変。自分が返事を保留していたのは悪いとわかりつつシオさん憤怒！

世の中不公平で辛いことばかり、だから寝るときぐらい気を抜いたっていいんじゃない。「悩みごとは睡眠の天敵！」添い寝屋＜ストライプ・シープ＞の店長・シオさんとランさんが付き合い始めて約1ヵ月。そしてガイやリンダは今年大学4年生で、就職を考える時期。自分が何をやりたいかわからないガイは将来のことで悩み続ける。一方リンダは菖子（しょうこ）さんに仕事を紹介してもらって……。

遊んでいられる時間はあと僅か、添い寝屋４人が共同生活開始。――「突然訪れたチャンス！」シオさんに転機が訪れた。アロマエステ“グリーン”のお客さんから「私が持っているビルの店舗で共同で店をやらないか」とのお誘い。今よりも大変になるけど、店を大きくするチャンス到来。一方、添い寝屋４人衆は一緒に住んで共同生活をすることに！