『鬼畜島』『エマージング』の外薗昌也伝説の初期作品が、描き下ろしイラストによる新装幀、加筆・修正、描き下ろし特別付録により新生!! 耳に「23」の刻印が入った犬と退屈な日常に絶望する少年とが出会った時、新たな世界が脈動を始める──。生命の根源に迫るSFホラー!!

「人間を見ろ」。人語を解す犬「23」は、とても大きな「何か」からそう命じられ、人界に降りてきたと語った。その言葉の意味とは果たして…!?　そしてまた、新たな犬が「使命」を果たすべく山から現れて…!?

「23」が「仲間」だと話す黒い犬は、街中に現れて人々の殺戮を始めた。「23」と史樹はそれを止めるために黒い犬を追い、説得を試みたのだったが、黒い犬は人間の側に立つ「23」にも殺意をむき出しに襲いかかってきたのだった…!!

黒い犬神「ゼロ」との死闘で重傷を負った「23」は史樹とはぐれて街をさまよう。一方、23を必死で探す史樹は、シベリアンハスキーをつれた美女・菱美由梨子と出会う。だが、その出会いが「宿命的」なものであることに、史樹はまだ気づいていないのだった…!!

倉田製薬の生体研究所で「23細胞」の実験体として囚われていた犬たちと共に脱出する23。その動きに呼応するかのように活動を開始した突然変異体が拘束を外して暴れ出した！「これ」が外に出たら、史樹が危険になる…。突然変異体を止めるために研究所内へ引き返す23。しかし、23を待ち受けるのは想像を絶する「怪物」だった…!!

ラッキーをかろうじて倒し、史樹との再会を果たした23。ラッキーを実験体にした人間の残酷さと史樹の優しさ。その両方を目の当たりにする23は当惑を隠せない。一方、倉田製薬から実験データを奪い去る桐生。映像の中の23を見、若い頃に目撃した白い犬神とは違うことに落胆を覚えるものの、23が犬神たちの鍵であること見抜くのだった…!!

倉田製薬生体研究所における「23細胞」を植えつけられた実験体との死闘を乗り越え、日常に戻った史樹と23。しかし新たな脅威が、23と同じように「山」から現れた。山間の集落で一晩にして45人を虐殺し、殺戮と擬態を繰り返しながら人間社会の街を目指す「それ」に、史樹と23はいかに対すのか…!?

人間に擬態し、思うままに殺戮する新たな犬神が街に降り立った。その存在を感じ取り、殺戮を阻止するために史樹の前から姿を消した23。死闘の予感が戦慄となって走る！

「人間を殺し尽くせ」ゼロや新たな犬神が負った使命は、23の激情が引き金になっていた。その原因たる倉田製薬生体研究所に向かう殺戮の犬神。23は殺戮を止められるのか？

自衛隊の特殊部隊と殺戮の犬神、開戦！ 擬態し、騙し、翻弄する犬神に最新兵器で武装した兵士はどう対するのか!?