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今、きみを救いたい

今、きみを救いたい
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作品のあらすじ
あのとき、わたしに始まった決して逃れられない永遠。それは、夫との結婚だった―――。社内でも有望株の男性・透(とおる)と結婚。しかし、間もなく激しい暴力が始まる。絶えない身体の 生傷と増え続けるマンションの壁の穴。白帆(しほ)はこの結婚から逃れられるか、救いは訪れるのか……。 この結婚はおそろしい日々への幕開けだった―――。
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    あのとき、わたしに始まった決して逃れられない永遠。それは、夫との結婚だった―――。社内でも有望株の男性・透(とおる)と結婚。しかし、間もなく激しい暴力が始まる。絶えない身体の 生傷と増え続けるマンションの壁の穴。白帆(しほ)はこの結婚から逃れられるか、救いは訪れるのか……。 この結婚はおそろしい日々への幕開けだった―――。
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    愛しているから暴力をふるうという透のもとから、逃げ出した白帆。向かった先は青矢のクリニックだった。透の魔の手から逃れるために、逃げ出すふたり。学生時代のスキー部でよく訪れていた山へ向かう。無邪気で幸せだったあの頃に思いを馳せるふたり。やがて、白帆に笑顔が戻る。青矢はDV被害者が暮らすシェルターに白帆を匿うが、そこには、同じように暴力をふるわれてきた女性たちがいた。白帆は透から逃げられるのか、そして、青矢は白帆を救えるのか……。
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    夫・透の暴力から逃れるため、シェルターで暮らす白帆。彼女のもとを透が訪れ、別れたくない、海外赴任に同行してほしいという。しかし、白帆はそれを断りに行き、拉致・監禁されてしまう。さらに透は白帆と無理心中を図る―――。からくも助かった白帆だったが、青矢は動揺し、白帆を愛することを心に誓う。ふたりの関係は深まっていくが、前妻の紅美が、白帆に嫌がらせを仕掛けてくる。
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    青矢(せいや)の幼なじみでもある紅美(くみ)は小学生の頃、何者かに性的暴行を受け、その時の曖昧な記憶に今も苦しんでいた。ある日、犯人らしき男が再び紅美の前に現れる。その姿を見た瞬間、恐怖の底へ突き落される紅美。当時のことを思い出せない紅美は本当のことを教えてほしいと青矢に懇願するも、答えは得られなかった。徐々に精神的に追い詰められていく紅美は白帆(しほ)にも辛くあたる。しかし、白帆はわかっていた。紅美は青矢を困らせることで自分に振り向かせようとしている。愛をぶつける愛し方しかできないことを。それはまた、透
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    シェルターを出て、海辺のレストランで働く白帆。そこへ紅美がやってきて、いままでのことを白帆に詫びる。そして、最後にもう一度だけ青矢とやり直すチャンスがほしいと白帆に頼むのだった。いっぽう、透は転がり込んできたカレンと暮らしていた。自分はもう治っている、二度と暴力は振るわないという透。しかし、白帆が受けたDVに関する取材映像がテレビで放送されると透は白帆だと確信する。透は白帆に会いたい一心で、静止するカレンを振り払い家を飛び出してしまう。白帆の住所を手に入れた透は白帆を車で連れ出し走り出す。白帆は無事に戻れ
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    青矢をずっと想い続けてきた紅美。でも、青矢の心はすでに自分にはないことがわかっていた。 絶望する紅美は歩道橋から飛び降りようとしたそのとき、暗(ルビ:あん)という青年に出会う。 暗は一緒に死のうと誘い、ふたりは一緒に飛び降りるが、助かる。本気で死にたかったという暗。 ふたりは映画館に入り、その後、互いの空虚感を埋めるように抱き合うのだった。紅美は暗を救うことで、自分をも救うことになるというがーーー。 一方、青矢は白帆に一緒に暮らす家を提案するも断られてしまい!?
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    「わたしはあなたのもの、あなたはわたしのもの」ーーーー先輩がいなければもう生きていけない。 青矢を愛しすぎて、青矢を縛りたくなる気持ちを抑えきれない白帆は青矢と生きる自信がないと、家を 出て行ってしまう。残された手紙を見て、絶望する青矢。そんなとき、研修医時代を共に過ごしたるり が現れる。るりに白帆のことを相談するも、白帆のことは青矢自身が治すことを決意する。白帆に恋愛 関係ではなく、医師として治療に専念したいことを告げる。そんなとき、白帆は青矢の家にるりが入っ ていくのを見てしまう。その後、偶然出会った
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    青矢の治療を受けたくないあまり、スーパーで知り合った路考という医師の診察を受ける白帆。 しかし、彼が作ったドリンクを飲んだ白帆は急に青矢と一緒にいた、るりに嫉妬心をおぼえ、怒りが沸き起こる。 『怒りだけが、わたしを救える』そう思いこんでーーー。 そして、包丁を手にし、襲い掛かった。青矢に止められ、我に返った白帆は再び、路考のもとへ向かう。苦しむ白帆にまたも飲み物を勧める路考。白帆は路考の暗示にかけられ、一番、愛しているのは透だと言ってしまう。それを聞き、傷ついた青矢は――。
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    るりが青矢の病院に正式に採用された。喜ぶるりは青矢に自分たちが組めば最高の心療内科が完成すると息をまく。また、白帆は路考に飲まされたドリンクの影響で朦朧としていた。そんな白帆のあとをつけ、ストーカーをする路考。 一方、紅美は暗との子供を宿していた。小桜里は自分には青矢というパパがいると結婚に大反対。でも、暗に説得され、しぶしぶ承諾するのだった。また、青矢は父親にるりと一緒になって病院を継いでくれると安心だといわれる。戸惑う青矢だが…。 そして、白帆のもとには、何者かからプレゼントが届く。はたして誰が!?
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    紅美と暗(あん)の間に出来た赤ちゃんは、仮死状態で生まれたものの、無事だった。 小さな命を目の当たりにして逃げようとしていた暗は我が身を振り返る。 一方、白帆は青矢がアパートに来ることを心待ちにして、準備を進めるも 青矢は父親に呼び出され、来られなくなる。がっかりする白帆。作ったケーキ を携え、隣人のましろの部屋を訪れる。しかし、すでに客人がいた。それは ましろが1週間前に出会ったばかりの彼氏だという。遠慮して帰る白帆が会う ことはなかったが、その彼氏とは路考だった。部屋に帰った白帆は青矢が来ら れなくな