矢野聡（33）は、真面目で気弱で優柔不断なサラリーマン。3年前に部署の先輩を結婚をしたが、その妻となった女性が難あり…専業主婦になり、家事もしないし金遣いも荒い、腕っぷしも強く、聡は日々理不尽な暴力を受けている。そんな妻と別れて穏やかな生活を取り戻す為、妻を葬り去るべく行動に出る―――

矢野聡（33）の休日は、妻・ふじかが散らかした部屋の片づけから始まる…、家事もせず、仕事もせず、好き放題の「鬼嫁」と離婚し、現不倫相手のみづきと結婚するために、画策する。「絶対離婚しない」というふじかから離れるには、もう葬るしかない。この台風はチャンスか―――――

矢野聡（33）は、妻・ふじかと温泉旅行に行くことに…。そこは最寄り駅からタクシーで2時間、まわりに何もない秘境の旅館だった。極楽の「秘湯」に連れて行くと騙す聡、その秘湯・実は湯温90℃を超える熱湯風呂だった―――しかし、向かう途中で…

温泉旅行でも別れを告げることが出来ずに、みづきから怒鳴られる聡。「いっそ…死んでくれれば…」と呟く聡に、みづきは毒殺を提案する。数日後、飲み歩くふじかを変装した聡が尾行して計画を実行する。みづきの策は成功するのか…

飲みの場で毒殺を図った聡だがそれも失敗に終わった。その光景はみづきに見られていた。「本気で殺そうと思ってます？」と問い詰められる聡。みづきから次なる策として与えられたものは【生き物】だった。その【生き物】を使えば、苦手なものが無いふじかにも有効で、犯人と疑われることもなく、実行することができる…のか？

何度も失敗する聡にイライラを隠すことが出来ないみづき。もう任せられない、と今度は自ら動くことを宣言する。ふじかの事をリサーチし、成功する可能性が高い手段、捕まるリスクを避ける、行きつく作戦はやはり毒殺？そう考えている中、油断していたみづきの前に現れたのは…

みづき自身も失敗し、聡に再度毒を盛るように指示する…あなたが「最終兵器」と。聡からの連絡が予定時間を過ぎても来ないことに、「また失敗？」と次の手段に進もうとする…。