どうしてだろう。自分に言い聞かせるように呟くたびに、不穏に胸がざわつく。肌を重ねれば重ねるほど……射精を繰り返せば繰り返すほど、どこかで美和子が物足りなさを覚えいるのではないかという思いを否定できない。(ば、馬鹿な。いったい何てことを)寝ても覚めても、甲斐甲斐しく私の世話を焼いてくれる、どこに出しても恥ずかしくない良妻。私がこの手で……自分の一物で女にした、私にべったりの、誰が見ても魅力的な美人妻。そんな妻が、不満、なんて…だが、それでも怖いのだ。自分は果たして、本当に美和子に相応しい男なのか。美和子は本