「好きです、俺と付き合ってください」そう告白してきたのは、最近同じ部署になった沢田さん。『落ち着いた感じで仕事も出来るし、カッコいいから結構モテてたけど、女性からのアプローチにそっけない』（友達・談）という沢田さんが、そう仰ってくれるのは嬉しいけれど、「俺、雨宮さんに一目惚れしたんです」――って、えええ！！？？これまでずっと、勉強と趣味と女友達との和やかな時間だけに人生を費やしてきた、この私に、一目惚れしてくれる人が現れるなんて…!?本当に嬉しいけれど、でも私には、いまは恋愛をする気分になれない理...

私、これまで地味に、それでもとても楽しく生きてまいりました。男性と女性の恋愛、というものには縁は遠かったのですが、趣味に仕事に一生懸命打ち込めて、ささやかながらとても幸せを感じてきたのです。それがどうでしょう。ある日突然、同じ部署の爽やかイケメン・沢田さんに「好きです。付き合ってください」と告白されてしまったのです…！けれど、ある事情から恋愛ごとを考える気持ちにはなれなかった私に、沢田さんはなんと、「じゃあ、俺と友達になってください」と…！なんて優しい方でしょう……でも私、気が付いてしまったのです...

私、雨宮良子。男女の恋愛ごとにはとんと疎く、でもとても楽しく生きてきました。それがどうでしょう。ある日突然、同じ部署の爽やかイケメン・沢田さんに告白されてしまったのです…！　ですが、とある事情でお付き合いを考えられなかった私に、「じゃあ、俺と友達になってください」と…！　それから私、猛勉強いたしました。“男の人とお友達”って一体どんな感じなんでしょう…？？　沢田さんとの距離感って、いったいどうすれば!?　まだまだ学ぶことは多そうで…。これは、恋が始まりそうで始まらなくて、でも何故か心がキュンとなっ...