煤払（すすはら）流神前武術の道場を営む家に生まれた煤払涼（すずむ）は“一定の歳を迎えると、親元を離れて独り立ちする”という家のしきたりに倣い、一人暮らしを始めた。須々田の町にある須々田高校へと転入した涼は、いつも日本人形を抱えている不思議な少女・黒神十重（くろかみとえ）と出会い、“悪夢”に飲まれながら己の宿命に立ち向かう事になる…。町に伝わる“鹿神比古命（ロクガミヒコノミコト）の伝承”の真実とは!?　人形供養を行う“祝元神社”の秘密とは!?　千年に及ぶ呪いの物語が幕を開ける――。

社会地域奉仕貢献（シャチホコ）部での活動をする中、椿子ら女子部員が突如“悪夢”へと誘われてしまう…。異変を感じ、駆け付けた涼は、おぞましい“煤”と不気味な“鐘”と対峙する。煤払流神前武術の技をもって、“邪”を払おうとするが…!?　鹿神比古命と須々田の町の忘れ去られた歴史、十重、椿子、莉里杏、鼎の悲しき運命の真相とは!?　そして、千年に及ぶ“呪い”の物語、その結末やいかに――!?