月に数回、道端に不定期に開く小さな花屋。
季節を問わず様々な花を置くこの店の店主・茅の花にも勝る不思議な魅力にすっかり心射抜かれてしまった郵便配達員の千陽は、片思いをしてもうすぐ二年になる。
そろそろ想いを伝える覚悟を決めようと思っていた頃、配達に訪ねた茅の家で、花を栽培してる形跡がない庭に違和感を抱く。
そんな矢先、家の奥からの尋常じゃない物音に慌てて向かうと、そこにはおびただしい数の花を身体に纏った茅がいて――・・・。
「“ヒバナ症”っていってね…花が生えてきちゃう、ビョーキ」
ナカに出して、花に殺される前に――
片恋を募らせる、人のいい郵便配達員ד身体に”秘密を纏う花屋店主
“花の病と秘密”が紡ぐ至極の純愛譚。
★単行本カバー下画像収録★
【電子限定で描き下ろしの4ページ漫画が収録されています。】