マレーシアの首都・クアラルンプール。そこに5ドルで殺しを引き受ける男がいた。その男の通り名は馬勇(マヨ)といい、それ以外の経歴・素性はまったく不明。ある日、新たな殺人の依頼が舞い込み、その依頼者から渡された住所に馬勇が行ってみるとターゲットは病気の女性だった。しかも、その女性にはシオンという年端もいかない娘がいた。そのいたいけな少女・シオンに哀願された馬勇は、なんと最初の依頼人を殺してしまう。その殺された依頼人はマレーシアの暗黒街の組織の人間であり、またその背後には日本有数の企業グループ“KUSAKA”の影があった……いったい、この母娘と“KUSAKA”とはどんな関係があるのか?