王女リデルは子爵令嬢ジュリエットとして新たな人生を歩み始めたが、あろうことか前世の夫オスカーと愛娘エミリアと再会をしてしまう。
さらに、エミリアの家庭教師となり、かつての自分の家で過ごすうち、オスカーがリデルを今も大切に想っているらしいと知るのだが……。
目を背けたい記憶と、信じたいという想いが交錯するなか、ジュリエットは過去の真実と向き合うことを決意する。
儚き願いは二人の希望となる……はずだった。
過去を乗り越えようとするはずれ姫と、過去に縛られ続ける氷の騎士。
これは、すれ違う二人の想いが時を越えて紡ぐ恋の物語、第三幕。