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月下のふたり~もういない君は、この恋を許さないだろう~【単行本版】

月下のふたり~もういない君は、この恋を許さないだろう~【単行本版】

5完結!

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作品のあらすじ
この人は私の好きな人じゃない。手の感触も息遣いも全部違う。同じDNAを持った別の人ーー。令と臣は双子の兄弟。私とは幼馴染でいつも3人一緒だった。でも、私が好きになったのは1人だけ。私は令が好きだ。だけどその時はまだ気付いていなかった。太陽を目指して月の明かりを頼りに歩いていることに…。そして高校受験を控えたある日、令が不治の病に侵されていることを知る。私達3人の歯車が、狂い始めるーー。切ないラブストーリーの名手・今村リリィが描く少年少女の喪失と渇望…そして再生の物語が【単行本版】となって復活!
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    この人は私の好きな人じゃない。手の感触も息遣いも全部違う。同じDNAを持った別の人ーー。令と臣は双子の兄弟。私とは幼馴染でいつも3人一緒だった。でも、私が好きになったのは1人だけ。私は令が好きだ。だけどその時はまだ気付いていなかった。太陽を目指して月の明かりを頼りに歩いていることに…。そして高校受験を控えたある日、令が不治の病に侵されていることを知る。私達3人の歯車が、狂い始めるーー。切ないラブストーリーの名手・今村リリィが描く少年少女の喪失と渇望…そして再生の物語が【単行本版】となって復活!
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    私は令に恋をした。同じように2人と一緒にいて令に恋をした。「恋」を自覚した瞬間から、令は私の太陽になった。もし生きていたのが、令だったら――…。臣。何故この街に帰って来たの。「お前に会いたかったからだよ」「あの時」「令が階段から落ちたあの時」「俺が押したんだって言ったら?」太陽と地球の間で、太陽の光で見えなくなった月は、少しずつその姿を現していく――。「少しづつ、お前が当然の様に持っていた物、もらっていくから」私は、子供の頃から一緒にいても臣の事を見ていなかったのかも知れない。
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    重なった臣の唇は震えていた。令の顔が浮かぶ。なんでキスなんかしちゃったんだろう。他の誰でもない臣にだけは、あんな気持ちになっちゃいけなかったのに…。影からほんの少しのぞく月の輪郭。もう確実にあの時のふたりではないのに、過去は影になって私たちは今でもその影に支配されようとしている。その影を捨てることを選べないまま、前にも後ろにも進むことが出来ない。私は自分の臣に対する気持ちが何なのか知りたい。昔を懐かしんでいるのか、令と重ねているのか、それとも…。「うちに、くる?」私は初めて、両親のいない家に、臣を招き入れた…。
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    先生とキスした。あれから一ヶ月、夏休みに入った。私は部活に早めに行って、先生と少しだけ2人の時間を過ごす。でも、それだけ。先生は、私の準備ができるのを待ってくれている。臣も何事もなかったかのように普通に部活に来ている。留まっているのは私だけだ。前に進まなければ。例え他の誰かを利用してでも、前に…。そう解っているのに、思いは繰り返す。逃れようと思っても、抜け出せない。恋がいつか思い出になるなんて、嘘だ。かなわなかった恋はあまりにも鮮烈なシミになって、覆っても隠してもじわりとしみ出してくる。「今夜は先生の部屋に泊めて下さい」このままここで、臣が隣りにいるこの家で、夜を過ごすことなんて出来ない。
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    透き通った月の光に許される気がして、許してほしくて。君に恋したことを、君のいない世界を生きることを、君じゃない他の人のことを想う私を。あの日から一ヶ月、臣の意識は戻らなかった。そして一ヶ月後に目覚めた臣は、何故か…再会した後の私との事だけ、記憶を失っていた。ようやく結ばれた矢先に起こった悲劇、ふたりの心は再び重なり合う事が出来るのかーー…。『月下のふたり~もういない君は、この恋を許さないだろう~』遂に感動の最終巻!!