異世界でまったりこども食堂はじめます!~ラーラはみんなの大先生~
作品のあらすじ
「私は夢花じゃない…ラーラ・フィアロ…」
伊原夢花は、両親が忙しくひとりぼっちの食卓で寂しい思いをしてきた。こどもが大好きな夢花は、幼稚園の先生として働きながら、平日はこども食堂でボランティアもしていた。
ある日、幼稚園に不審者が侵入してしまう。こどもたちを守るために立ち向かった夢花は、包丁で背中を刺されてしまい……。
目が覚めた夢花は、金髪の女の子ラーラ・フィアロになっていた――!?
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「私は夢花じゃない…ラーラ・フィアロ…」
伊原夢花は、両親が忙しくひとりぼっちの食卓で寂しい思いをしてきた。こどもが大好きな夢花は、幼稚園の先生として働きながら、平日はこども食堂でボランティアもしていた。
ある日、幼稚園に不審者が侵入してしまう。こどもたちを守るために立ち向かった夢花は、包丁で背中を刺されてしまい……。
目が覚めた夢花は、金髪の女の子ラーラ・フィアロになっていた――!?
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ラーラ・フィアロに転生した夢花は、少しずつ教師だった両親を早くに亡くしたラーラとしての記憶を取り戻していく。
ある時、隣国のヴィオール王国のグラッツェル伯爵から両親宛に「学び舎ができたからぜひ来てほしい」と手紙が届いた。両親のことを何も知らないラーラは、グラッツェル伯爵が両親のことを知っているのではと思い、一人でヴィオール王国へ旅立つことにしたのだった。そして今日が出発の日。
ヴィオール王国で最初にラーラが出会ったのは……。
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ヴィオール王国に向かう途中で出会った幼い兄妹は、サツマイモの代わりに食べ物をくれと言う。ラーラは持参していたクッキーを二人に渡すことに。
どうやら、戦争が終わって間もないヴィオール王国はまだ貧富の差が激しく、貧しいこどもたちの物乞いが後を絶たないそうだ。その話に心を痛めながらも、ラーラはグラッツェル伯爵の待つ学び舎に到着した。
グラッツェル伯爵は若い頃、行き届かないこの国の教育の現状を見たラーラの両親と「貧しいこどもたちも学べる場所を作る」という約束を交わしたそうだ。
亡き両親の思いを知ったラーラは、ある決意をするーー。
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両親が働くはずだったこの学び舎でこども食堂をしたいという思いを汲んでくれたグラッツェル伯爵が、ラーラに全面協力してくれることになった。
買い出しのために二人が向かったのは、この国で一番大きな市場。食材から雑貨などを揃えるためにラーラは大忙しだったが、一台の豪華な馬車が広場にやってきて、グラッツェル伯爵からこのヴィオール王国の若き国王・ウォルトだと教えてもらった。
この国のことを聞きながらの馬車での帰り道、大きなサツマイモ畑の前を通ると見覚えのある兄妹の姿が――。
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ラーラがクッキーを渡した兄妹は、広大なサツマイモ畑を持つ農家のこどもだった。
兄のカールと妹のペトラに再会したラーラは、こども食堂をはじめることを二人に告げる。相変わらず警戒心の強い兄カールだが、ペトラはラーラに好意的なようだ。
オープンに向けた準備のために買ってきた食材で料理を作り始めていると、早速カールとペトラがやってきてくれた。
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こども食堂にやってきたペトラたちを迎え入れるラーラ。
お腹を空かせた二人のために、ラーラはパンケーキを作ることに。
初めて見るパンケーキに、警戒心の強いカールは食べるのを渋るが、美味しそうに頬張るペトラにつられて一口ほおばった瞬間顔が綻んでいく。
二人も大きな農園の子なのに貧しく、家の手伝いをしなければならず学校にも通っていない。この国は貧富の差もあり、食材は豊富でも調理の技術も発達していないようだーー。
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カールとペトラがこども食堂に来てくれるようになった。
しかし、看板を設置してこどもたちを迎える準備も万全だというのに、宣伝の甲斐もむなしくほかのこどもたちが来てくれる様子はない。
今日のメニューは豚汁とおにぎり。この国ではゆでて食べる米も、ラーラにかかれば鮮やかで美味しいバリエーション豊かなおにぎりに。
初めて食べる炊いた米に目を輝かせるカールと、野菜たっぷり栄養満点の豚汁に大はしゃぎのペトラ。
すると、なぜか突然たくさんのこどもたちが食堂にやってきて――!?