立木武蔵（たちきむさし）バレーボール部に所属する小柄な選手・朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）が、世界一を目指して奮闘する熱血スポーツドラマ。姉を死に追いやったバレーボールを憎んでいた少女・朝丘ユミは、自分の中学校のバレーボール部から決勝大会に出てほしいと頼まれて、無様な負け方をしてやろうと考えて出場を決意する。しかしそんな考えとは裏腹に、ユミは魔の変化球サーブを繰り出して優勝を決める。そしてその試合を見ていた牧（まき）は、ユミを立木武蔵バレーボール部にスカウトして……!?

立木武蔵（たちきむさし）バレーボール部に入った朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）は、小柄な体型をカバーするべくコーチの牧（まき）とジャンプ力をつける猛特訓を続ける。そして椿麻里（つばき・まり）からユミの姉・美代（みよ）を死なせた人物が牧だと知らされたユミは、動揺しながらも牧を信じて厳しい指導を受け、驚異のジャンプ力を身につける。そんなユミにライバル意識を燃やす麻里は、深夜に過酷なトレーニングを……!?

主力選手の椿麻里（つばき・まり）が去っていった立木武蔵（たちきむさし）バレーボール部。そんな時、突然現れた褐色の混血少女・ジュン＝サンダースは、いきなり入部テストを頼み込んで、朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）に「いなずまおとし」を打つように要求してくる。そして「いなずまおとし」を受ける事ができずに倒れてしまい、悔し泣きするジュンの姿を見てしまったユミは、彼女の感情の激しさが気にかかるのだが……!?

ジュン＝サンダースと深い友情を交わした朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）は、立木武蔵（たちきむさし）バレーボール部の結束を強める。そして東京都代表決定戦で魔のＸ攻撃を繰り出したユミは、以前負傷した足に激しい痛みを感じながらも勝ち進んでいく。しかし、魔のＸ攻撃の欠点を見破ったキャプテン・南村（みなみむら）率いる滝工業との決勝戦で、ペースを乱されたユミ達は思わぬ苦戦を強いられて……!?

鉄のブロックを武器とする青葉製鉄との一戦で、右肩の異変によりコートで倒れてしまったジュン＝サンダース。その後、調子が悪いジュンが青葉に狙われて点を取られる立木武蔵（たちきむさし）だったが、朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）のスパイクで挽回していく。そしてユミとのＸ攻撃で勝利を決めたジュンは、試合後に倒れて救急車に運ばれていき、医師からジュンの病状を知らされたコーチの牧（まき）は衝撃を受けて……!?

ジュン＝サンダースの命があと３カ月だと知った朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）は、月野自動車との試合を放棄して病院へ行く。そこでジュンの叱咤に心を打たれたユミは、試合へ駆けつけて、第１、２セットを奪取されていた立木武蔵（たちきむさし）に勢いを取り戻させて第３セットを奪い返す。しかし月野は、ユミに的をしぼって徹底的に攻めていき、ユミをつぶす作戦に出て……!?

椿麻里（つばき・まり）の激励によって右腕切断の手術を決意したジュン＝サンダース。そんなジュンを見舞いに来た麻里は、いきなり呼吸が苦しくなったジュンと医師の様子から、骨肉腫が肺に転移して手術しても助からない事を知ってしまう。そして悲しみのあまり動揺する麻里の姿に、すべてを知った朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）ら立木武蔵（たちきむさし）のメンバーは、ジュンのために全日本選手権を優勝すると誓って猛練習を……!?

ヤシカとの準決勝で、大本（おおもと）の殺人スパイクに次々と選手が倒されていく立木武蔵（たちきむさし）。殺人スパイクのために特訓を重ねた朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）までも、新殺人スパイクに叩きのめされてしまう。しかし反射的に体を動かして新殺人スパイクを破る方法を見つけ出したユミは、大本との対決に激しい闘志を燃やしていく。そんな時、殺人スパイクを連打しすぎた大本の体に異変が……!?

立木武蔵（たちきむさし）対ニチボーの決勝戦、「いなずまおとし」を破った宿命のライバル・椿麻里（つばき・まり）を意識しすぎて、試合のペースを崩され精神状態が乱れていく朝丘ユミ（あさおか・ゆみ）。それは立木のチームワークにも影響し始めて、なんとかしなければと考えるコーチの牧（まき）は、ついにジュン＝サンダースを出場させるのだが……!?優勝に輝くのはニチボーか、立木武蔵か？本編、愛と感動の完結!!

『サインはV!』本編連載完結後に発表された、外伝短編作品集。朝岡ユミの無敵の変化球サーブ「いなずまおとし」がついに破れる!?難病を持つ少女アコと朝岡のふれあいを描いた感動ストーリーほか、3編を収録。収録作品は「白いボールはしっていた」「なみだのVサイン」「Vサインをこのむねに」「炎のVサイン」を収録。