おとなしい少年がボクシングの道へ進み、さまざまなライバルと闘いながら成長していくボクシングロマン。おとなしい中学生・大場武流（おおば・たける）は、従兄妹の穂奈美（ほなみ）に誘われてプールに行った時、ぶつかって転ばせた男性が武流を見て「Ｊｒバンタム」とつぶやいたのがきっかけでボクシングに興味を持つ。そんなある日、不良達に絡まれる松木（まつき）を助けようとした武流は、逆にボコボコにされてしまい……!?

高校に進学しないでプロボクサーになろうと考える大場武流（おおば・たける）は、穂奈美（ほなみ）に反対されて複雑な気持ちになる。そんな時、番長グループの長田（おさだ）達を叩きのめした武流は、戸隈中との喧嘩に駆り出されてたった一人で相手を倒し、英明中の番格として名を知らしめる。そして、その噂を聞いた富士中の佐伯ジョージ（さえき・じょーじ）が、武流の前に現れて……!?

圧倒的な実力でプロテストに合格した大場武流（おおば・たける）。穂奈美（ほなみ）を招待したデビュー戦でもＫＯで勝利した武流は、その後も快進撃を続けて最優秀新人王を獲得する。同じ頃、中学時代に武流と殴り合った佐伯ジョージ（さえき・じょーじ）が、オリンピック候補を蹴って突然プロへと転向する。そして、ジョージのデビュー戦で対決することになった武流は……!?

あからさまな反則を繰り出す柳（りゅう）との死闘に勝利して、ライト級チャンピオンに輝いた大場武流（おおば・たける）だったが、自分の中にある殺傷本能を自覚して恐れを抱く。一方、二階級を制覇した最強ボクサー・龍堂（りゅうどう）は、喧嘩を売ってきたジョージを病院送りにして傷害事件を起こす。そして龍堂に呼び出された武流は、彼から最後の対戦者として指名されるのだが……!?武流がリング上で得るものとは？感動の完結巻。