美貌の退魔師・美神烈（みかみ・れつ）と、陰陽師・百牙院剛（びゃくがいん・ごう）が、装いも新たに帰ってきた!!『烈華封魔伝』のキャラクターと設定はそのままに、美神と剛がこの世に未練を残す霊や妖（あやかし）に立ち向かう。中学生の藤本智美（ふじもと・ともみ）は、アルバイトからの帰り道、2人組の男達に絡まれていたところを美神に助けられる。美神は、彼女に「怨（ねん）」の気配を感じるが……。著者のあとがきコメントを収録した「firstfile」も必見。

ある日、美神の肩に乗るくだ狐の羅希（らき）を目にすることのできる少女・萠（もえ）と出会った美神と剛。恋人の星辰（せいしん）を待っているという彼女だったが、星辰が狐が変化（へんげ）した姿であることを知り、美神はとっさに羅希を萠の元に預ける。その夜、羅希が萠から無理やりひきはなされたことを知った美神は、剛と共に星辰の元へ向かうが……。狐の妖怪譚をファンタジーテイストにまとめた「天狐祭」の他、神津淋（かみつ・りん）が本格的に物語に登場する「狂愛」、剛の退魔譚「呪詛鬼」の3編を収録。

公園の桜もふくらみ、穏やかな冬の午後、彼女は美神烈の元を再び訪れた!!かつて美神が救ったレズっ気のある雪女の雪華は、美神をすっかり女性と思い込み猛烈なアプローチをかけるが……。雪華の巻き起こす騒動をコメディタッチに描いた「トラブルブリザード」の他、剛が兄弟子と慕う黒瀬流（くろせ・ながれ）とのエピソード「潤下の師」など3編を収録。地龍が目覚め、物語は核心へと向かって動き始める!!

“炎上（えんじょう）の巫女（みこ）”“潤下（じゅんか）の師”“従革（じゅうかく）の宰（さい）”“曲直（きょくちょく）の皇（おう）”を集めることを目的とする神津淋は、美神烈こそが“炎上の巫女”であると言い、神津がその前世で唯一愛し、互いに心を通わせた相手であることを明かす。とまどう美神は、ある日、奇妙な夢を見る。頭から血を流し、「巫女王（ふじょおう）」と呼びかけ、そのままうずくまってしまう少年にひどく懐かしい思いを抱く美神の前世とは……。謎を孕みつつ物語は終局へ、目が離せないシリーズ第4弾!!

地球を救うという4人の使徒を探す神津淋は、“従革の宰”が美神烈の肩に乗っているくだ狐の羅希（らき）ではないかと思いを巡らせる。一方、その頃、美神は前世の記憶に頭を悩ませていた。そんな彼の元に1本の電話が入り、美神と百牙院剛のこれからを左右する!?いつも仕事の仲介をしてくれるサブの危機を察知した剛は、クリス・ロイド呪殺の依頼を引き受け、制止する美神に「お前とやりあうのは初めてだよな。楽しみにしてるぜ」と言葉を残し、陰行の術で美神のもとを去ってしまう。はたして2人に待つ運命とは？そして美神の秘せられし...